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船橋御殿(千葉県船橋市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_9731.JPG←御殿跡に建つ東照宮
 船橋御殿は、鷹狩りを好んだ徳川家康の為に造営された御殿の一つである。東金周辺への鷹狩りの途次に、各所に「御茶屋」「御殿」と称される休憩所や宿泊所が設けられたもので、この他に東金御殿御茶屋御殿が知られている。家康は、1614年に土気・東金で狩猟を行ったが、船橋御殿もその頃に造営されたと考えられており、翌15年11月に家康はここに宿泊した。家康の宿泊は1回だけであったが、2代将軍秀忠も狩猟の度に船橋御殿に立ち寄ったと考えられている。将軍家の東金狩猟が1630年頃に終焉した後も船橋御殿は存続していたが、1670年代頃に廃止されたらしい。その後、この地は船橋大神宮神職の富氏に払い下げられ、開墾されて畑となったが、かつての御殿中心部に富氏によって東照宮が建立された。

 船橋御殿は、現在は市街化の中に完全に埋没している。御殿跡に建つ東照宮は、細い路地の奥に立つ小さな社で、その場所は非常にわかりにくい。そこにあると知らなければ、通り掛かることもないだろう。それでも市の史跡に指定され、解説板も建っており、わずかに歴史の息吹を現代に伝えている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.698946/139.989252/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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