棟峰城(茨城県桜川市) [古城めぐり(茨城)]
←1本目の掘切
棟峰(ぐしみね)城は、歴史不詳の城である。羽黒山城から峰続きの263.7mの棟峰に築かれている。古い形態の城で、大きく南北2郭で構成され、北の大きな曲輪が主郭と思われる。主郭は縦長の曲輪で周囲を腰曲輪で囲まれており、背後に土塁と二重掘切が穿たれている。二重堀切の2本目には、橋台の様な半土橋状に堀切に突き出した珍しい構造があり、ここには石が散乱している。どの様に使われた遺構なのか、興味深い。その先にはニノ郭があり、ここには三角点がある。その背後の尾根を降ったところにも掘切が穿たれて城域が終わっている。曲輪の削平は全体に甘く、普請はやや不徹底である。遺構を見た限りでは、南北朝期頃の城と考えても不思議はなく、春日顕国が立て籠もった中郡城は、羽黒山城ではなくこの城のことであったかもしれない。いずれにしても比較的ささやかな、簡素な縄張りの城である。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.360706/140.168885/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
棟峰(ぐしみね)城は、歴史不詳の城である。羽黒山城から峰続きの263.7mの棟峰に築かれている。古い形態の城で、大きく南北2郭で構成され、北の大きな曲輪が主郭と思われる。主郭は縦長の曲輪で周囲を腰曲輪で囲まれており、背後に土塁と二重掘切が穿たれている。二重堀切の2本目には、橋台の様な半土橋状に堀切に突き出した珍しい構造があり、ここには石が散乱している。どの様に使われた遺構なのか、興味深い。その先にはニノ郭があり、ここには三角点がある。その背後の尾根を降ったところにも掘切が穿たれて城域が終わっている。曲輪の削平は全体に甘く、普請はやや不徹底である。遺構を見た限りでは、南北朝期頃の城と考えても不思議はなく、春日顕国が立て籠もった中郡城は、羽黒山城ではなくこの城のことであったかもしれない。いずれにしても比較的ささやかな、簡素な縄張りの城である。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.360706/140.168885/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世山城
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