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三原城(千葉県南房総市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_5884.JPG←城址の遠望
 三原城は、安房里見氏の重臣正木左近将監時通の城と言われている。時通の系統は勝浦正木氏と呼ばれ、父左近太夫時忠以来、勝浦城を本拠として勢威を張った。その事績については勝浦城の項に記載する。本城は勝浦城であったが、三原郷も勝浦正木氏の所領であり、ここにも城を持っていたものらしい。三原城南麓の正文寺は、1571年に正木頼忠(時通の弟)が父時忠・兄時通の菩提寺として再興した寺で、境内に頼忠の供養塔があり、また南西にやや離れた丘の上にも時忠・時通および正木氏の祖とされる三浦道寸の供養塔が建てられている。

 三原城は、正文寺北方の丘陵地にあったとされるが、現在は畑に変貌しており、遺構はないらしい。時間の制約もあったので、城址は遠目に見ただけにした。正木氏の勢力がまだ微弱であった頃に、丘陵を詰城として居館を一時期置いたのかもしれない。尚、前述の正木時忠・時通らの供養塔の場所は正文寺の南西300mの位置にあるが、案内が全くないため非常にわかりにくく、探すのに苦労した。江戸時代に旗本となった正木家の供養塔もあり、正木氏にとって祖宗興隆の重要な土地であったことが伺われる。
正木時忠・三浦道寸の供養塔→IMG_5890.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=35.044429,139.989016&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
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