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神生城(千葉県香取市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_7158.JPG←主郭外周の横堀
 神生城は、米野井城主木内氏の支城と考えられている。伝承では、千葉常胤の3男武石三郎胤盛が居城し、南北朝期には千葉左京という武士が居城したとされる。この千葉左京が、米野井城主木内氏(代々右京を名乗った)のことを誤って伝承したのではないかと、『日本城郭大系』では推測している。いずれにしても神生城は、小田原の役と共に廃城になったと伝えられている。

 神生城は、比高30mの舌状台地に築かれている。東西に変則的に連なる3つの曲輪から構成されていたと考えられているが、はっきりと城の遺構を留めているのは、真ん中の主郭だけである。主郭内部は畑や星宮神社が置かれて変貌しているが、西側に高土塁が残り、外周には立派な横堀が巡らされている。主郭外周に延々と横堀を巡らす構造は、助崎城津富浦城と同様で、この地域の千葉氏系城郭の一つの築城パターンであった様である。主郭の西の曲輪(仮に西郭とする)は自然地形の広い緩斜面で、あまりはっきりした普請がされていない。しかし主郭周囲の横堀外の帯曲輪はこの曲輪に接続しており、何らかの利用がされていたことは間違いないだろう。一方、主郭東の外郭は宅地に変貌している為、遺構が湮滅している。しかしわずかに土塁らしい跡が民家の脇や裏に残っている。見所は主郭外周の土塁と堀ぐらいになってしまったのは、やや残念である。しかも一部を除いてほとんどが未整備の薮に埋もれていて、見栄えもしない。
主郭に残る高土塁→IMG_7131.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=35.812689,140.566914&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
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