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小杉御殿(神奈川県川崎市) [古城めぐり(神奈川)]

IMG_8125.JPG←御主殿稲荷
 小杉御殿は、1608年に2代将軍徳川秀忠が造営した御殿である。東海道が整備される前は、中原街道が江戸と西方を結ぶ主要街道で、中原御殿との中継点として築かれたと言われている。鷹狩りの休息所としてだけでなく、父家康の送迎の御殿としても使用された。また中原街道は、この御殿の前で「鈎の手」となってクランクしており、防御もしっかり考えられた御殿であった。1640年に安藤市郎兵衛・小俣平右衛門を奉行として改修されたが、1672年、4代将軍家綱の時代に完全に撤収された。
 小杉御殿は、西明寺の北東に隣接する区画に築かれていたが、現在は全て宅地化されており、遺構は残っていない。しかし御主殿のあった場所には、御主殿稲荷が建っている他、前述の通り中原街道は「鈎の手」を残し、町名にも御殿の名が冠され、往時の雰囲気をわずかに漂わせている。尚、御殿の北東に隣接して小杉陣屋があり、時期からすれば、御殿の造営より陣屋の創築の方が早いので、陣屋の地に隣接して御殿が建てられたものだろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=35.583688,139.654255&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
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