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小国城(山形県小国町) [古城めぐり(山形)]

IMG_8626.JPG←城址の遠望
 小国城は、出羽と越後の国境を守る伊達氏の城である。伝承では奥州藤原氏が一族の俊衡を配したとも言われる。室町時代中期には、置賜地方に進出した伊達政宗(儀山公)によって、粟生田備後守が配されたとされ、粟生田氏2代の後、上郡山氏3代が城主となった。豊臣秀吉の全国統一が成り、蒲生氏支配時代になると佐久間久右衛門が城代となり、1598年に上杉領となると奈良沢主殿助が城代となった。その後、城代制の下で城代は多くの変遷を経て、1692年に城代は御役屋将と改められた。明治3年に西条舎人秀興が御役屋将を免ぜられて、小国城はその歴史を終えた。

 小国城は、横川曲流部の左岸に築かれている。現在の旧小国小学校跡地の位置に土塁と堀で囲まれた本丸があったらしい。また江戸時代には、その西側の飯綱神社のある付近に御役屋が置かれ、小国城の本丸跡には代官所や米蔵が置かれた様である。いずれにしても、現在は宅地化・市街化で遺構は湮滅しており、城址を思わせるようなものは残っていない(御役屋西側の土塁の一部が残存するようだが、見逃した)。昭和20年代前半の航空写真を見ると、御役屋を囲んでいた西と南の土塁・堀がはっきりと確認できる。写真では外堀らしいものも見られ、どうも二重の堀で囲まれた城館であったらしい。今後、旧小学校跡地が再開発されていくものと思うが、できればかつての歴史を思わせる歴史公園にでもして欲しいものである、

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=38.063534,139.745965&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
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