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塚田館(栃木県小山市) [古城めぐり(栃木)]

IMG_9464.JPG←館跡の石碑の建つ氷川神社
 塚田館は、下野の名族小山氏の庶流、塚田氏の居館である。小山氏4代長村の3男宗光がこの地に分封されて、塚崎と田間を領して塚田氏を称したと言われている。南北朝時代の1340年、小山氏政は北朝方につき、南朝方となった当主朝氏と対立して、塚田氏の塚田館に入ったと考えられている。戦国時代に入ると、10代塚田義智は天文年間(1532~55年)の初めに宗家小山高朝の居城祇園城内に一郭を築いて与えられ(塚田郭)、移り住んだ。戦国後期になると、小田原北条氏の勢威が下野南部まで及ぶようになり、祇園城も度々攻撃を受けるようになった。1576年頃、11代塚田伊豆守は祗園城を離れ、寒川城に入った。小田原の役で北条方に付いた小山氏が滅亡すると、塚田氏は帰農したと言う。

 塚田館は、現在の氷川神社付近にあった。『栃木県の中世城館跡』によれば、氷川神社の東北に隣接して土塁と空堀で囲まれた約80m四方の単郭方形居館があった様だが、明治時代の開墾で遺構は湮滅してしまった。それでも、昭和中期までは神社北側に僅かに土塁と空堀が残存していたらしいが、それも今では失われてしまっている。小山市が建てた立派な石碑のみが、その歴史を伝えている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=36.266802,139.811196&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
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