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孫根城(茨城県城里町) [古城めぐり(茨城)]

IMG_5111.JPG←主郭の大土塁
 孫根城は、佐竹氏の庶流大山氏の支城である。大山氏2代義道は、大山城を居城とし、孫根城を築いて多病であった長子義兼に孫根城を与え、義兼は以後孫根氏を称した。佐竹一族の内訌「山入の乱」の際、佐竹氏の当主義舜は1490年、居城の常陸太田城を追われて、外祖父の大山義長を頼って大山城に逃れ、義長は義舜を孫根城に匿った。義舜は10年もの間孫根城に居たが、1500年、山入氏義は義舜を孫根城に攻め、義舜は金砂山城に逃れて抵抗した。2年後、金砂山城の戦いに勝利した義舜は勢力を盛り返し、常陸太田城を奪還して復帰した。

 孫根城は、岩船川に臨む比高25m程の段丘上に築かれた城である。現在は民家や耕地化によって改変が進んでいるが、「御城」と呼ばれる主郭部と南の別郭(『図説 茨城の城郭』ではⅢ郭とする)はよく遺構を残している。主郭は民家となっているが、西側の大土塁がしっかりと残っている。土塁の外周には空堀があったと思われるが、一部を除いて埋められてしまっている。主郭の南に隣接してニノ郭があったと想定されるが、耕地化で改変されている。主郭・ニノ郭の北東斜面には、藪の中に腰曲輪や物見台などが確認できる。南の別郭(Ⅲ郭)は墓地となっているが、外周に高土塁と空堀が廻らされている。孫根城は大きな城ではないが、比較的よく遺構が残っている。尚、主郭にある民家の方に断れば、快く見学の許可がいただける。
ニノ郭の腰曲輪→IMG_5107.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.511826/140.346812/&base=std&ls=std&disp=1&lcd=airphoto&vs=c1j0l0u0f0
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