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友部城(茨城県日立市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_8284.JPG←ニノ郭~東物見曲輪間の堀切
 友部城は、佐竹氏の重臣小野崎氏の初期の居城と言われている。『日本城郭大系』では小野崎氏の初期の城を櫛形城としているが、友部城の現地解説板では小野崎氏の初期の城を友部城としている。どちらが正かは不明であるが、城の規模と守護大名の重臣の居城という位置付けを対照して考えると、友部城の方が居城であった様に思われる。小野崎氏は後に、水便上の不利から新たに山尾城を築いて居城を移した。

 友部城は、山尾城の南東600m程の位置にある、比高20m程の丘陵上に築かれている。現在は城址公園となっており、車道の建設による城域外縁部の削除や公園化によって遺構はかなり改変されているが、城全体の雰囲気は比較的よく残っている。山頂に広い主郭と二ノ郭を東西に並べ、更に堀切を挟んで東に物見の小郭を置いている。主郭とニノ郭の間にはかつては堀切があったが、現在は埋められて湮滅している。また主郭・ニノ郭の南面から西面にかけて腰曲輪が巡らされ、主郭の北西にⅢ曲輪、南に出曲輪状のⅣ曲輪・Ⅴ曲輪が築かれている。しかしⅢ曲輪は削られて、ほとんどその形状を失っており、Ⅳ曲輪・Ⅴ曲輪もかろうじて堀切と土塁の面影を残しているが、かなり切岸に手が加えられて形状が変えられてしまっている。城址公園としては失敗例に近く、少々残念である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.670174/140.682678/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
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