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筒戸城(茨城県つくばみらい市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_8880.JPG←主郭北側の堀跡と切岸
 筒戸城は、1559年に守谷城主下総相馬氏の庶流、筒戸氏によって築かれた城である。1589年、筒戸城は、多賀谷氏とその重臣の大曽根城主白井全洞らの攻撃を受けた。時の城主は筒井衛門とも、守谷城主で相馬氏の当主であった相馬治胤が城主を兼ねていたとも言われる。1590年、小田原の役の際に再び多賀谷氏に攻められて落城し、その後廃城になったと伝えられている。

 筒戸城は、小貝川とその支流の小河川に挟まれた、比高わずか2~3m程の段丘先端に築かれた城である。周辺も城内も宅地化や市街化が進んでおり、往時の景観は失われているが、地勢は残っている。主郭は台地南東端のくちばし状に尖った部分にあり、民家となっているが、その北側の車道は往時の空堀跡で、主郭側には切岸や土塁が残っている。この空堀は、往時は主郭西側まで掘り切っていたが、西側はほとんど埋められてしまっていて、堀跡らしさは残っていない。主郭の北には二ノ郭が広がっており、現地解説板の略測図によれば二ノ郭北辺にも外堀が廻らされていたようだが、現在はほとんど湮滅してしまっている。以上のような感じで、僅かな土塁と堀跡のみを留める以外は、ほとんど城跡らしさを残さない城である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.965485/139.993780/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
タグ:中世平城
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