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吉生砦(茨城県石岡市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_0289.JPG←主郭背後の横堀
 吉生砦は、小田氏の重臣小幡入道道三が築いた砦の一つである。小幡氏は、常陸の名族小田氏麾下の12人の城持ち武将の一人と言われ、小幡宿に館(堀の内館)を構え、その周辺に手葉井砦・菅間古城・諏訪山砦・古久保砦・青柳要害などの城砦を築いて防衛しており、吉生砦も永禄年間(1558~69年)にそうした城砦群の一つとして築かれたと言う。

 吉生砦は、比高20m程の丘陵上に築かれている。吉生小学校の南西に隣接して位置しており、小学校の校庭から散策路が伸びている。城内は整備されており、夏でも訪城できる。東西に長く伸びた城で、中央に段差があって2段の平場に分かれている。上段が主郭、下段が二ノ郭で、全体を横堀でぐるりと囲んでいる。土塁は主郭の北東辺のみに築かれている。曲輪の塁線は数ヶ所に凹凸があり、横矢掛かりを意識しているのがわかる。また横堀は、主郭の背後に当たる北東側が最も幅が広く、台地基部と分断している。この他、二ノ郭の付け根の南側に、堀底に通じる虎口が築かれている。単純な構造の砦であるが遺構は完存しており、良好な姿を残している。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.231622/140.161943/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
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