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刈敷館(宮城県栗原市) [古城めぐり(宮城)]

IMG_2074.JPG←微高地の主郭塁線
 刈敷館は、刈敷氏の居館である。刈敷氏は、南北朝期に真坂楯に下向した狩野氏の一族で、嶋躰楯(赤松楯)の狩野兼親から分流してこの地に入部し、地名を取って刈敷氏を称したと言う。本家の狩野氏と共に大崎氏の家臣であったと考えられ、1590年の奥州仕置で大崎氏が改易になると、刈敷氏も滅亡した。

 刈敷館は、一迫川東岸に築かれた居館で、白山神社の南東に隣接して、方形の空き地となって残っている。周りの耕地より僅かに高くなっていて、曲輪跡であることが想像できる。往時は土塁で囲まれていたのではないかと個人的に推測しているが、昭和20年代の航空写真を見ると既に土塁の痕跡はなく、方形の空き地が主郭で、南に横長の長方形の二ノ郭があったらしい。しかし二ノ郭は水田になっていて、今ではその痕跡は見出だせない。主郭は一応公園になっているらしいのだが、若干の植え込みとベンチがあるぐらいで、公園なのかどうかも一目ではわからないぐらい中途半端である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.766900/141.046708/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:居館
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