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小森城(千葉県白井市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_8861.JPG←主郭北東の隅櫓台
 小森城は、歴史不詳の城である。城主については、下総の名族千葉氏の家臣であったと言う伝承があるが、真偽は定かではない。一説には、戦国期には臼井城を本拠とした臼井原氏の支配下にあったとも推測されている様だ。尚、小森城のある地域は平塚郷と呼ばれ、印西庄に属していた。同じ印西庄に属していた高田山城との縄張りの類似性も指摘されている。

 小森城は、下手賀沼南西の比高15m程の段丘上に築かれている。往時は、眼下まで沼地となっていた。方形の主郭とその周りのL字状の二ノ郭から成る梯郭式の縄張りとなっている。横矢掛かりはほとんど無く、直線的な土塁と堀で構成されている。主郭は全周を土塁で囲んでおり、殊に北東角には隅櫓台が築かれ、また主郭背後は比較的規模の大きな土塁となっている。二ノ郭は主郭の東と南に広がっているが、一部小屋が建っていて土塁が崩されている。また二ノ郭外周の土塁・空堀は非常に小さく、一部は不分明なほどささやかなものである。この他、主郭の北と東の斜面に帯曲輪が築かれている。城址近くまで工業団地が広がっており、ここだけ遺構が残っているというのは奇跡的であるが、遺構自体は比較的小規模である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.825242/140.070791/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世崖端城
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