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続谷城(栃木県市貝町) [古城めぐり(栃木)]

IMG_1732.JPG←二ノ郭跡の高台
 続谷城は、歴史不詳の城である。伝承では、永禄年間(1558~69年)か文亀年間(1501~03年)に承舎(つづきや)六郎という武士により築かれたと言われ、千本城の支城として機能したとされる。『那須記』には1566年に佐竹氏家臣の東将監勢に続谷織部が追い散らされたとあり、『稲村家文書』には1566年8月24日に続谷城主那須右衛門顕高が佐竹義重に攻められ落城したと記録されていると言う。

 続谷城は、妙薫寺西側に隣接する高台にあったとされている。「されている」というのは、城址付近がただの高台で、背後の山上には古墳があるぐらいで明確な遺構は確認できないからである。北西に張り出した尾根にだけ、何故か掘切が見られるが、何をどう防御する為に穿ったものだかもよくわからない。とにかく高台の上は平らな平場が広がっており、これが城址ということだろうか?畑になったり、宅地がキワまで来たりと改変の可能性も考えられる。城址標識があるので間違ないはずだが、あまりに城っぽくなく、非常に消化不良に陥る城である。その後、栃木県立博物館で開催された『中世宇都宮氏』に連携した市貝町の企画展の資料を見る機会があったが、それによれば高台は北から順に三ノ郭・主郭・二ノ郭とされている様である。いずれにしても普通の城とはかなり趣を異にしている。本当にこれらを遺構と考えてよいものかどうか、迷うところである。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.594848/140.123942/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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