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伊達政宗灰塚(宮城県仙台市) [その他の史跡巡り]

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 仙台城の北方2.9kmの位置にある大願寺には、伊達政宗の灰塚がある。戦国末期から江戸初期にかけての時代を独特の才覚で乗り切った政宗は、1636年5月に江戸桜田の仙台藩邸で波乱の生涯を終えた。遺骸はすぐに仙台に運ばれ、遺命により経ヶ峰(瑞鳳殿付近)に埋められた。伊達家には藩主や夫人の遺骸を死後すぐに埋葬し、49日の間に原野で空棺による葬礼を行うという独特の風習があり、政宗の葬礼は当時原野であったこの地で行われた。棺を焼いた灰を埋納して塚を築き、周囲に土塁と周濠を廻らせた。これが灰塚である。灰塚を護るため大願寺が建立された。5代藩主吉村の時、戦国時代の遺風であり無益であるとして廃されたと言う。尚、2代藩主忠宗、3代藩主綱宗の灰塚も北山にあったが、現存していないそうだ。

 大名の灰塚としては、以前に加賀前田家3代利常の灰塚にお参りしたことがあるが、これは実際に遺骸を火葬した際に出た灰を塚に埋めたものであった。大名の灰塚自体が残っている例が少なく珍しいが、伊達家の様に空棺を焼いた灰塚というのは、確かに他に例がないだろう。希少な史跡である。

 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/38.278188/140.852988/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:墓所
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