宮沢遺跡 外郭遺構(宮城県大崎市) [古城めぐり(宮城)]
←北西部の三重空堀の一部
古代城柵跡である宮沢遺跡については、以前に東北自動車道沿いにある中心部の遺構を訪城したが、その後調べたところ、かなり離れた部分の外郭線にも遺構が現存していることがわかった。そこで晩秋の時期を狙って再訪した。
再訪したのは外郭の北西部遺構と北辺部中間に当たる長者原地区の遺構である。まず北西の外郭線には、車道脇からちょっと森林公園内に入った所に、中規模の土塁状になった築地跡と空堀が残存している。古代城柵としては驚くほどよく残っており、しかも三重空堀となっている。そこから100m程北側にも更に外周を巡る1条の空堀と築地跡が見られる。また三重空堀の城内側には標高56.6mの小丘(糠塚山)があり、物見台となっていたと思われる。一方、長者原地区の遺構は、わずか10m程しか遺構が残存していないが、北端部と同様に三重空堀と築地跡がはっきりと残り、史跡として保護されている。これらは古代城柵の表面遺構としては極めて貴重なもので、かつ良好に残っている。三重もの空堀で防御した様は、蝦夷との抗争がいかに苛烈なものとなっていたかを物語っている。
お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
場所:【北西部遺構】http://maps.gsi.go.jp/#16/38.629209/140.952873/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
【長者原地区遺構】http://maps.gsi.go.jp/#16/38.628069/140.956864/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
古代城柵跡である宮沢遺跡については、以前に東北自動車道沿いにある中心部の遺構を訪城したが、その後調べたところ、かなり離れた部分の外郭線にも遺構が現存していることがわかった。そこで晩秋の時期を狙って再訪した。
再訪したのは外郭の北西部遺構と北辺部中間に当たる長者原地区の遺構である。まず北西の外郭線には、車道脇からちょっと森林公園内に入った所に、中規模の土塁状になった築地跡と空堀が残存している。古代城柵としては驚くほどよく残っており、しかも三重空堀となっている。そこから100m程北側にも更に外周を巡る1条の空堀と築地跡が見られる。また三重空堀の城内側には標高56.6mの小丘(糠塚山)があり、物見台となっていたと思われる。一方、長者原地区の遺構は、わずか10m程しか遺構が残存していないが、北端部と同様に三重空堀と築地跡がはっきりと残り、史跡として保護されている。これらは古代城柵の表面遺構としては極めて貴重なもので、かつ良好に残っている。三重もの空堀で防御した様は、蝦夷との抗争がいかに苛烈なものとなっていたかを物語っている。
長者原地区の空堀・築地跡→
お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
場所:【北西部遺構】http://maps.gsi.go.jp/#16/38.629209/140.952873/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
【長者原地区遺構】http://maps.gsi.go.jp/#16/38.628069/140.956864/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:古代城柵
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