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一郷山城(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_9597.JPG←東の段曲輪群
 一郷山城は、関東管領山内上杉氏の支城である。山内上杉氏の居城平井城の別城で、また北の多比良城(新堀城)に対する要害城(詰城)として機能し、これらで別城一郭の構えを成していたとされる。1563年、一郷山城は西上州に侵攻した武田信玄の攻撃を受け、城将安部之友以下悉く討死して、多比良城と共に落城した。
 一郷山城は、牛伏山の山稜東端の、標高440m程のピークに築かれている。現在、山頂は公園化されて、主郭跡には史実に基づかない模擬天守(博物館)が建ち、車道建設などで遺構の大半が失われてしまっている。しかし東の段曲輪群はかろうじて残存しており、辺縁部には土塁も見られる。しかし『日本城郭大系』の縄張図に見られる堀切・竪堀は湮滅して確認できない。この他、主郭から西に降った先の道路脇に土盛が見られるが、これは土塁の遺構であろうか?いずれにしても城郭遺構としては残念な状態である。しかし山上の天守の威容は周囲からよく見え、それはそれで壮観である。

お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.220067/138.989410/&base=std&ls=std&disp=1&lcd=red&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


関東の名城を歩く 北関東編: 茨城・栃木・群馬

関東の名城を歩く 北関東編: 茨城・栃木・群馬

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2011/05/31
  • メディア: 単行本


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