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畠山陣屋(栃木県栃木市) [古城めぐり(栃木)]

IMG_8654.JPG←陣屋の玄関
 畠山陣屋は、江戸時代の高家畠山氏の置いた陣屋である。陣屋はこの地の旧家・岡田嘉右衛門家の屋敷内に置かれた。岡田嘉右衛門家は栃木市屈指の旧家で、その祖・岡田親興は戦国時代に関東管領山内上杉憲政に仕えていたが、平井城が落城した後、近世初頭の慶長年間(1596~1615年)頃にこの地で帰農して新田開発に当たり、その田畑はその名に因んで嘉右衛門新田と呼ばれた。日光例幣使街道の開設盛行に伴って、沿道の名主としての重責を担ったほか、高家畠山氏の知行地となり陣屋が開設されると、当主は代々領内13ヶ村の惣代名主的な役割を果たした。また幕末期には代官職を代行したと言う。

 畠山陣屋は、現在岡田記念館となっている。付近は江戸時代の古い町並みの風情を残す嘉右衛門町として有名で、「蔵の街栃木」でも必ずパンフレットなどに載っているほど有名である。嘉右衛門町の名は、もちろん岡田嘉右衛門家に由来する。邸内には陣屋の建物(代官屋敷)が残っており、往時の役所の様子などが感じられる。
 尚、西に100m程離れた所に「翁島」と言う別邸があり、大正時代に建てられた、その道の職人が技を尽くした瀟洒な建物である。岡田記念館で申し込めば案内していただけるので、是非こちらも訪れてもらいたい。
陣屋の表門と石碑→IMG_8671.JPG
IMG_8651.JPG←陣屋内部

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.386189/139.733541/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0


完本 【決定版】 図説 江戸三百藩「城と陣屋」総覧

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: 単行本


タグ:陣屋
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