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西郡古館(宮城県登米市) [古城めぐり(宮城)]

IMG_9757.JPG←主郭周囲の切岸地形
 西郡古館は、伊達氏の重臣大内氏の江戸前期の居館である。その事績は御館の項に記載する。大内左兵衛備前守重綱は、1644年に登米郡西郡村(現在の錦織)など1264石を拝領し、前の西郡村の領主小梁川氏と入れ替わりにこの地に入部し、西郡古館を居館とした。以後幕末まで大内氏は西郡の領主であったが、1740年に新たに御館を築いて居所を移した。

 西郡古館は、北上川東岸の比高10数mの丘陵先端の台地上に築かれている。現在は畑地となっている他、先端に当たる西端部は国道が貫通して削られてしまっていて、全体に改変を受けているが地勢は往時の面影を残している。主郭であろう畑の登り口には標柱が建っているが、明確な遺構はなく、平場になったただの台地だけが見られるだけである。大阪の陣が終わってから30年近く経っての築館なので、もはや厳重な防備など必要ない時代になっていたのであろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.725045/141.271777/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0


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タグ:居館
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