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阿岨城(群馬県昭和村) [古城めぐり(群馬)]

IMG_2118.JPG←主郭周囲の堀跡
 阿岨城は、阿曾の砦とも呼ばれ、沼田城を防衛する城砦群の一である。現地解説板によれば、1573年に沼田城主沼田万亀斎(顕泰)は愛妾・ゆのみの兄・金子美濃守にこの城を与えた。その後、1582年に鉢形城主北条氏邦が長井坂城、阿岨城、森下城を次々に攻略した際、阿岨城は北条の兵3000騎に夜討ちされ、金子美濃守は騎馬もろとも谷を滑り落ち、沼田城へ逃れたと伝えられていると言う。

 阿岨城は、片品川東岸にそびえる比高150m程の台地辺縁部に築かれている。堀跡がよく残り、綺麗に整備されているので、夏でも訪城可能である。小規模な主郭の周囲に堀を廻らし、その外周にニノ郭を配し、その周りにも堀を廻らしていた様だが、ニノ郭は耕地化で一部を残して湮滅している。また城域の北西側半分ほどが、段丘崖の崩落で失われている様で、主郭は中途半端な形をしている。伝承では、北条方の沼田城攻撃の拠点の一つとなっていた様なので、往時はもっと異なる姿を見せていたのかもしれない。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.626498/139.066079/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


読む年表 利根沼田の歴史

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  • 作者: 金子蘆城
  • 出版社/メーカー: 上毛新聞社 出版部
  • 発売日: 2016/11/24
  • メディア: 単行本


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