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真壁城(群馬県渋川市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_2602.JPG←主郭周囲の土塁
 真壁城は、白井城の支城である。白井長尾氏の重臣神谷三河守が城主であったと伝えられる。八崎城の繋城として築かれ、暫く上杉謙信の勢力下にあったが、御館の乱の後は武田氏に属し、武田氏滅亡後は北条氏の支配下に置かれ、1590年の小田原の役で白井城と共に落城した。

 真壁城は、利根川東岸のなだらかな丘陵頂部に築かれた単郭の城である。城と言うより砦と言う方が適している。南のゲートボール場から薮をかき分けて行くと、すぐに主郭に至る。主郭は東西に横矢の掛かった土塁で囲まれており、周囲は空堀で囲繞されている。横矢掛かりの部分では、土塁のクランクも明瞭にわかる。しかし丘陵上の遺構はそれだけで、周りは緩斜面で囲まれているだけである。昭和20年代の航空写真を見ても、周囲に特に遺構らしいものは確認できないので、恒久的な城と言うよりは臨時的な陣城や物資の備蓄基地の色彩が強いように感じられる。尚、東麓の根古屋部分は南に向かって三角形に張り出しており、台地基部に空堀が穿たれているようだが、薮もあり民家の裏にあることもあって、車道脇から除くぐらいしかできなかった。真壁城は、要害地形にあるとは言えず、往時にどのように使われたのか興味深い城である。
 ちなみに帰ってからネットを調べたら、主郭には「立入禁止」の看板が立っていたらしい。私が訪城した時は見当たらなかったが・・・。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.469691/139.036424/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


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タグ:中世平山城
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