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尾羽氏館(栃木県益子町) [古城めぐり(栃木)]

IMG_8741.JPG←地蔵院に残る土塁
 尾羽氏館は、宇都宮氏の家臣で紀清両党の一翼を担った重臣益子氏の庶流尾羽氏の居館である。宇都宮氏3代朝綱は、公田横領の罪で土佐に配流されたが、後に許された。帰国後、朝綱は家督を孫の頼綱に譲ってこの地に隠棲し、尾羽寺を建立して宇都宮家の菩提寺とし、歴代の墓所を造営した。また隣地に土佐の加茂神社を勧請し、綱神社を創建したと伝えられる。尾羽氏は、宇都宮氏墓所の管理を任された一族だったらしい。
 尾羽氏館は、位置が特定されているわけではないが、一説には現在の地蔵院に境内にあったとされる。地蔵院は周囲より5m程高くなった地勢で、北側には大土塁が残っている。裏の綱神社参道から見上げると、確かに大土塁と切岸である。尚この地には、前述の通り綱神社や宇都宮氏歴代の墓所があり、中世宇都宮氏の余映を色濃く残している。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.450716/140.138898/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0&d=v


中世宇都宮氏の世界: 下野・豊前・伊予の時空を翔る

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  • 作者: 市村 高男
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2013/11/07
  • メディア: 単行本


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