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箱崎城(群馬県みなかみ町) [古城めぐり(群馬)]

IMG_8937.JPG←二ノ郭西側の堀切
 箱崎城は、1541年以後は布施の地侍衆原沢大蔵が守り、その後、森下又左衛門が城代を務めたとされる城である。その他の歴史は不明である。

 箱崎城は、須川川北岸の比高30m程の段丘先端部に築かれている。みなかみ町新治支所の南から登り道が付いている。これを登り切ると小郭を経由して二ノ郭北東角の虎口に至る。二ノ郭は五角形の曲輪で、ほぼ全周に土塁を築き、西側の台地基部に大堀切を穿って分断し、枡形虎口を築いている。南には主郭があり、主郭との間の堀切は東側だけ明瞭で、西側はかなり不明瞭になっている。主郭は大きな高低差で区間されたの2段の平場となっている。数mもある高低差なので、普通なら各々独立した曲輪として扱われるはずだが、『日本城郭大系』の縄張図では一つの曲輪として扱っている。下段郭の先端と側方に残る土塁の形状が極めて不自然だし、昭和20年代前半の航空写真では2段の平場は確認できないので、おそらく土取りで大きく削られたものではないかと思う。主郭下段の更に南側には笹曲輪が築かれている。遺構は全体に良く残っているが激薮の城で、特に主郭は形状把握が難しい程である。ニノ郭も半分は薮に埋もれていて、冬季以外の踏査は不可能だろう。縄張り的にも平易で、やはり土豪の城という感じである。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆(薮の分、☆1つ減点)
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.684080/138.923728/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0


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タグ:中世崖端城
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