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久永氏陣屋(群馬県伊勢崎市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_8437.JPG←西池際の陣屋跡の切岸
 久永氏陣屋は、徳川家の旗本久永氏が所領支配のために築いた陣屋である。久永氏は元々石見国の武士であったが、戦国時代に三河国に移って松平氏(後の徳川氏)に仕えた。久永源兵衛重勝は徳川家康に仕え、家康が関東に移封となるとこれに従って関東に入部し、江戸時代初期には武蔵・上野・常陸に所領を有する禄高3200石の旗本となった。江戸時代に東小保方村とよばれたこの地域を領し、その支配拠点として築いたのがこの陣屋で、明治維新後に廃された。

 久永氏陣屋は、現在は大東神社が鎮座している。陣屋は東西75m、南北120mの規模で、周囲に濠・土塁が巡らされ、郭内は外側より2.5m程高く、南大手には枡形が築かれていたらしい。陣屋が廃された後、濠は拡幅されて池になっており、現在では南池の南端と西池の東端に往時の面影を残すだけということで、確かに池の際に陣屋の切岸らしい地形が残っている。しかしその他の遺構は改変され、土塁は残っておらず、枡形も痕跡すら残していない。これを陣屋と言われても、わかる人は少ないだろう。神社境内の標柱と解説板だけが往時の歴史を伝えている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.332085/139.249928/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:陣屋
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