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門前城(宮城県富谷市) [古城めぐり(宮城)]

IMG_5773.JPG←主郭に残る経塚
(2019年11月訪城)
 門前城は、二ノ関伊予守が天正年間(1573~92年)まで居住したとされる城である。伊予守は、伊達家家臣二ノ関傳之助の先祖と伝えられる。

 門前城は、二宮神社南西の比高30m程の館山と言う丘陵上に築かれている。山麓には獣除けの柵があるので、それを突破しないと山内には入れない。普請が不明瞭な城で、頂部には1797年に経筒が発見されたという経塚のある平場があり、それが主郭と思われる(経筒は東北歴史博物館に所蔵されているらしい)。塚は2つ並んでいて、東側のものには小祠が置かれている。主郭の前面には低土塁があり、虎口らしいものがあり、またその前面の平場との間に段差がある。平場はいくつか見られ、腰曲輪であったようである。一部に堀切状の溝や枡形らしい地形が見られるが、規模が小さく、形状もあまりはっきりしない。一応、東北東に伸びる尾根沿いに大手道らしいものもあり、竪堀もいくつか見られる。主郭背後は堀切も明確な切岸もなく、ダラダラと緩傾斜地が続き、その先には給水施設がある。給水施設の立つ場所が城域であったのかどうかははっきりしない。南麓にはしっかりとした解説板が立っているものの、城自体は期待外れである。
主郭前面の土塁→IMG_5756.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.416510/140.874864/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0


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タグ:中世平山城
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