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成田城(栃木県矢板市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN5745.JPG←台地上に残る八幡大権現
 成田城は、塩谷氏が築いた支城である。那須氏の城であった沢村城を監視、攻略する為に、沢村城の南方、成田に通じる峠道の入口に当たる半円状に突出した高台に築かれた。築城の具体的年代は不明だが、1314年に塩谷氏が、那須氏の沢村城を攻めて落城させた記録があることから、この頃には築城され、塩谷氏が改易となった1595年までには廃城となっていたと考えられている。

 成田城は、眼前に沢村城を望む比高わずか5m程の低台地に築かれている。舌状台地で、内部は畑になっている。台地の中央には小さな土壇があり、八幡大権現が祀られている。耕地化によるものか、城としての明確な遺構は見られないが、目の前には沢村城が手に取る様に見える高台で、那須氏と対峙する上で塩谷氏にとって重要な地であったことはよく分かる。小部隊を駐屯させる、砦の様な城だったものと推測される。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.812549/139.965852/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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