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中城(栃木県益子町) [古城めぐり(栃木)]

DSCN8353.JPG←堀跡の畑と主郭跡の段差
 中城は、塙城とも言い、建武年間(1334~8年)に宇都宮氏の家臣塙能登守が築いたとされる。塙氏の事績は不明であるが、応永年間(1394~1428年)の城主として塙能登守利政の名が伝わっている。

 中城は、春日神社の南西に広がる畑地にあった。昭和20年代の航空写真を見ると、周囲を明確な堀跡の畑で囲まれた、ややひしゃげた形の長方形の曲輪が確認できる。これを現在の航空写真と照合すると、南西部の堀跡が残存しているのがわかる。実際に現地で確認すると、主郭部は堀跡の畑よりも一段高い微高地となっている。しかしそれ以外の部分は、堀は完全に埋められて段差すら見られない。かなり残念な状況であるが、春日神社の社伝に塙能登守の事績が触れられており、その歴史を今に伝えている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.464160/140.081509/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


下野の中世を旅する

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