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丸山城(群馬県東吾妻町) [古城めぐり(群馬)]

DSCN1792.JPG←三ノ郭跡の畑
(2020年12月訪城)
 丸山城は、須賀尾上城とも言い、大戸城(手子丸城)主大戸真楽斎の家臣丸山勘解由・高橋丹後が守った城と伝えられる。1582年9月、北条勢によって大戸城と共に陥落したと言う。また一説には、鷹繋・丸山両城を合わせて須賀尾城とし、大戸へ進出した北条勢に対抗して、真田昌幸が須賀尾峠で阻止するため両城を強化したとも考えられている。

 丸山城は、須賀尾集落のほぼ西端の、国道406号線北側の丘陵上に築かれている。現在城跡はほとんどが畑、一部が民家の敷地となっている。これらの内、明確に曲輪の形状を残しているが三ノ郭で、方形の区画で北側に空堀を穿ち、それ以外の3面を切岸で区画している。三ノ郭の北側に二ノ郭・主郭があったとされ、これら2郭の間は空堀で区画されていたらしいが、現在は埋められてしまっている。主郭西端の最上段の平場には、現在給水施設が置かれている。そこから東に向かって段状に畑が続いている。三ノ郭の東側には、道路を挟んで四ノ郭があるが、改変されている可能性が高く、周りの切岸跡の段差以外に城跡を思わせるものはない。三ノ郭の南東には枡形虎口があったとされるが、それも現状ではよくわからなくなっている。主郭の背後から四ノ郭の東側にかけては、沢跡の水路が天然の外堀となっている。結局、三ノ郭だけは明瞭だが、それ以外は改変が多く、城の痕跡を思わせるものは少ない。
三ノ郭背後の堀切→DSCN1787.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.502427/138.685645/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:中世平山城
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