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浅利与一館(山梨県中央市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN5318.JPG←薮に埋もれた館跡碑
(2021年2月訪城)
 浅利与一館は、源平合戦で名高い浅利与一義遠の居館である。義遠は、甲斐源氏の源清光の十一男で、弓の名手であり、『平家物語』では壇ノ浦の戦いで遠矢で勇名を馳せた。佐奈田与一(義忠)・那須与一(宗高)とともに「三与一」と呼ばれたとされるが、那須与一については実在が証明されていない。浅利与一は、源頼朝の奥州合戦にも従軍して軍功を挙げた。

 浅利与一館は、浅利川西岸にある丘陵の北端にあったらしい。丘陵先端が一段低く抉れた台地となっていて、ここが居館伝承地となっている。北側の県道29号線脇に館跡の石碑があり、登道が付いているが、途中からは薮道になっていて、館跡の台地も耕作放棄地で一面の大薮に覆われている。薮の中にも館跡の石碑があるが、倒木で裏の解説文全体が見れないほど未整備となっている。台地内部は何段かの平場に分かれているが、薮がひどくて形状を追いきれない。台地の東端部に切通し状の登り口もあったが、これは耕作地の登道だったと思われ、遺構かどうかは不明である。結局の所、平場以外に明確な遺構は確認できなかった。
館跡の台地→DSCN5321.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.576349/138.549496/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:居館
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