大渡の烽火台(山梨県北杜市) [古城めぐり(山梨)]
←土塁のある主郭
(2021年2月訪城)
大渡の烽火台は、塩川流域に築かれた烽火台の一つである。ここから信州峠を越えて信濃佐久に通じる小尾街道が通り、また南の小森川上流の岩下集落から観音峠を越えて御岳方面に通じる間道があり、それらを押さえる交通の要地であった。烽火台のある山の背後を鳥井峠が通っており、峠道を押さえる砦でもあり、小尾衆が管掌したと推測されている。ここから南には獅子吼城、北には比志城・前の山烽火台があり、信濃の情報を伝達する烽火通信の重要な中継地点でもあった。
大渡の烽火台は、塩川曲流部に東から突き出た城山に築かれている。県道23号線の鳥井坂トンネルの上に当たる。東の尾根鞍部を貫通する鳥井峠の古道が残っており、そこから尾根に取り付いて登れば城域に至る。山頂に東西北の三方を土塁で囲んだ細長い主郭を置き、その東尾根に何段もの腰曲輪を築いている。主郭内には秋葉社などの祠5基と石灯籠1基がある。また主郭の西側には堀切が穿たれ、その先に細尾根が伸びている。堀切を南に下ると主郭の下を迂回する武者走りが残っており、東側の腰曲輪に通じている。小規模な城砦であるが普請は明瞭で、重要な役割を負っていたことがうかがわれる。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.843186/138.482312/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
(2021年2月訪城)
大渡の烽火台は、塩川流域に築かれた烽火台の一つである。ここから信州峠を越えて信濃佐久に通じる小尾街道が通り、また南の小森川上流の岩下集落から観音峠を越えて御岳方面に通じる間道があり、それらを押さえる交通の要地であった。烽火台のある山の背後を鳥井峠が通っており、峠道を押さえる砦でもあり、小尾衆が管掌したと推測されている。ここから南には獅子吼城、北には比志城・前の山烽火台があり、信濃の情報を伝達する烽火通信の重要な中継地点でもあった。
大渡の烽火台は、塩川曲流部に東から突き出た城山に築かれている。県道23号線の鳥井坂トンネルの上に当たる。東の尾根鞍部を貫通する鳥井峠の古道が残っており、そこから尾根に取り付いて登れば城域に至る。山頂に東西北の三方を土塁で囲んだ細長い主郭を置き、その東尾根に何段もの腰曲輪を築いている。主郭内には秋葉社などの祠5基と石灯籠1基がある。また主郭の西側には堀切が穿たれ、その先に細尾根が伸びている。堀切を南に下ると主郭の下を迂回する武者走りが残っており、東側の腰曲輪に通じている。小規模な城砦であるが普請は明瞭で、重要な役割を負っていたことがうかがわれる。
主郭西側の堀切→
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.843186/138.482312/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
タグ:中世山城
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