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足利藩陣屋(栃木県足利市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN2176.JPG←陣屋跡
 足利藩陣屋は、江戸中期の1705年、徳川譜代家臣の戸田忠利が1万1千石に加増を受け、大名として足利藩を立藩した。この時、陣屋が造営された。以後、戸田氏は幕末まで足利藩の藩主であった。最後の藩主戸田忠行は、幕末に陸軍奉行並に抜擢されたが、戊辰戦争では宗家の宇都宮藩戸田家が新政府軍に恭順したので、足利藩も新政府方に付いた。1869年(明治2年)に足利藩知事に任じられたが、2年後の廃藩置県で職を免ぜられ、忠行は東京に移住した。陣屋は1876年に火災で全焼した。

 足利藩陣屋は、現在の雪輪町一帯にあった。足利戸田家の馬印が「雪輪」だったことから、この町名が付いたと言う。現在は住宅地となっていて遺構はほとんど残っていない。陣屋の井戸が民家の脇にあったが、その民家は現在更地となっていて、足利市が整備中の様である。また北東にある栄富稲荷神社は、足利戸田家に所縁のある神社らしい。おそらく鬼門除けなのだろう。陣屋から南に真っ直ぐ伸びる陣屋大門通りは、かつての陣屋大手道がそのまま残っている。この他、足利市内の民有地に陣屋表門が移築されて残っているが、解説板はほとんど字が消え、門も傾いており、このままでは倒壊してしまいそうである。そうしたら、表門を探訪してから数ヶ月後に、陣屋門が倒壊の危機にあると言うニュースが取り上げられていた。早急な手当てを望みたい。
陣屋大門跡→DSCN2171.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.336761/139.448787/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


栃木県の歴史散歩

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タグ:陣屋
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