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亀山城(富山県砺波市) [古城めぐり(富山)]

DSCN0291.JPG←西1郭先端の堀切
 亀山城は、増山城の出城と言われ、神保安芸の居城と伝えられている。一説には、南北朝期の1362年に二宮円阿が警固した和田城とは、増山城ではなくこの亀山城ではなかったかとも言われる。

 亀山城は、増山城の北方、法花坊谷で隔てられた標高133.0mの独立山上に、増山城と隣接するように築かれている。南の車道から主郭まで散策路があるので訪城は容易だが、薮払いされて整備されているのは主郭から南西に伸びる尾根筋だけで、それ以外の腰曲輪群は未整備の薮に埋もれている。主郭は瓢箪型をした曲輪で、南東に一段低く舌状の平場が伸びている。主郭の南斜面から東斜面にかけて腰曲輪群が広がっているが、薮で形状がわかりにくい。辛うじて堀切や竪堀が確認できる。主郭から南西に登る尾根筋に大手道があったらしく、この登城路に沿って段曲輪があり、登城路の北西斜面には散発的に竪堀が3本穿たれている。尾根を降っていくと西1郭があり、先端に堀切が穿たれ(前述の散策路はここに登ってくる)、その先にL字型土塁を築いた西2郭がある。西2郭の北斜面にも竪堀が1本あり、先端に土橋を架けた堀切で分断している。その先にも小郭がある。一方、主郭の北斜面にも腰曲輪があり、この腰曲輪の西端には小堀切が穿たれている。この腰曲輪の北には鞍部の平場を挟んで、孫次山砦が築かれている。
 亀山城は、広大な曲輪群と大堀切で武装した巨城・増山城と異なり、オーソドックスなコンパクトな山城である。もう少し腰曲輪群を薮払いしてもらえるとありがたいのだが。
西2郭先端の堀切・土橋→DSCN0286.JPG
DSCN0309.JPG←登城路の竪堀2本

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.655656/137.045002/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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