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蟻ヶ袋城(宮城県大崎市) [古城めぐり(宮城)]

IMG_2483.JPG←民家脇に残る土塁
 蟻ヶ袋城は、大崎氏の家臣熊谷玄番の居城と伝えられている。歴史の詳細は不明であるが、1588年の大崎合戦の後始末でその名が現れる。即ち、折からの大雪で大敗した伊達勢の将、泉田重光・長江月鑑斎は、和睦の条件として大崎氏の人質となり、この城に幽閉された。その経緯と後日譚は、小野城の項に記載する。一方、蟻ヶ袋城主の熊谷氏は、葛西大崎一揆の際に討死したという。

 蟻ヶ袋城は、鳴瀬川南岸の平地に築かれている。現在は宅地となっているが、宅地の周囲に大土塁が残り、宅地の前は一段低く堀跡と考えられる。場所は間違いないのだが、土塁の隣家の住民に訊いてみたが城があったことをご存じなかった。周囲を歩いてみたが、土塁は残っているもののだいぶ改変を受けているようだった。以前は土塁上に標柱があったようだが、朽ち果てたのか見当たらなかった。戦国末期の歴史に現れる城なのに、少々残念な状態である。城址が民家だから仕方ないところだが。
堀跡らしい窪地→IMG_2485.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/38.522006/140.921137/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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