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中根城(茨城県ひたちなか市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_3219.JPG←主郭堀切と土橋・虎口
 中根城は、歴史不詳の城である。『図説 茨城の城郭』によれば、一説には佐竹氏に属した中根氏の城であったとも言われるが、定かではない。

 中根城は、中丸川支流の小河川の東岸の比高20m程の段丘先端部に築かれた城である。西端から順に主郭・二ノ郭・三ノ郭を連ねた連郭式の城であるが、遺構が完存しているのは主郭のみで、二ノ郭は民家となり、三ノ郭は畑となってかなり改変されている。比高たかだか20m程なので、主郭下のとりつきやすい場所から直登すれば、城跡へはすぐである。主郭は西から南にかけて外周に帯曲輪を築き、北から東にかけては土塁を築いている。土塁の外側は空堀で台地と分断しており、特に二ノ郭側の堀切は土橋と虎口が残り、その形状がよく分かる。北側の空堀はだいぶ埋まってしまっているのか鋭さがなく、おまけに東半分は倒竹が酷く形状がほとんどわからない。主郭内はある程度藪が伐採されているので、歩きやすく、北東角には櫓台が築かれているのがわかる。大した技巧性もない城であるが、主郭部がよく残っているだけ良しとしたい。但し、幕末や戦時中に改変されているらしいので、留意する必要がある。主郭部を見た限りでは、あまり改変されているようには見受けられなかったが。
 尚、城の南西にある車道の橋の名は「館下橋」である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.377387/140.556207/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世崖端城
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