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浮島城(茨城県稲敷市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_8116.JPG←台地上の堀状地形
 浮島城は、物部信太連の後裔、浮島太郎安広の居城であったと言われる。元々の創築は、天慶の乱の際に平将門に属した興世王によると言われるが、元より伝説に過ぎない。浮島氏の居城として戦国末期まで続いたが、元亀・天正年間(1570~1592)に浮島弾正が佐竹氏に攻め滅ぼされ、廃城になったと伝えられている。尚、城址にある姫宮神社は、里の口伝によれば元亀・天正の戦乱に敗れた浮島弾正の愛娘・小百合姫が湖に身を投げ、その霊を慰めるべく祀ったものと言われている。

 浮島城は、霞ヶ浦南岸の比高15m程の台地上にあったとされている。台地上は一面の畑で、明確な遺構は見られない。台地西端に前述の姫宮神社があり、その辺りが主郭部であったと推測される。台地上には堀切の跡の様な窪地が見られるが、遺構であるかどうかは不明である。その窪地地形の南斜面には祠の祀られた小平場があり、いかにも腰曲輪風であるが、果たしてどうであろうか。歴史ともども謎の多い城である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.972771/140.423577/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世崖端城
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