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古河岩城(栃木県佐野市) [古城めぐり(栃木)]

IMG_3119.JPG←南東斜面の曲輪跡
 古河岩城は、歴史不詳の城である。地誌には唐沢山城の内囲いの地点として地名が出てくるとされ、その点からすれば唐沢山城防衛の為に周囲に築かれた城砦群の一つであったと思われる。
 古河岩城は、唐沢山の南西に伸びる長尾根の先端に近い、標高74m、比高40m程の小ピークに築かれている。南の谷戸を通る山道の脇から、わずかな踏み跡の道が残っている。ピーク上はほとんど自然地形で、普請の跡は見られない。しかし南東斜面には整形された平場群が見られ、その中には直角の塁線や切岸もあり明らかに人工地形である。しかし植林か畑による改変の可能性もゼロではない。佐野市史の記載では、5層の段が遺構として見られるとされているので、これらの平場群が古河岩城の遺構である様だ。いずれにしても、わずかな小城砦である。尚、地元の方によって、古河岩城跡と書かれた手書きのプレートが山中に掛かっている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.333744/139.589496/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世平山城
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