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栗崎城(茨城県つくば市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_5540.JPG←主郭周囲の土塁と横堀
 栗崎城は、下総の豪族で豊田城主豊田氏の支城である。1504年に豊田氏の家臣原外記が、小田城の支城として栗崎城を築いたと言われている。ということは、豊田氏自体は小田氏から独立した小大名であったが、既にこの頃に小田氏の影響下に置かれていたのであろうか。その後、1535年に下妻城主多賀谷重政に攻撃され、外記は討死し、栗崎城は落城した。1544年、重政の子多賀谷政経が栗崎城の故地に正福寺を建立して今に伝わっているとされる。
 栗崎城は、低湿地帯に突き出た舌状台地の先端に築かれている。前述の通り正福寺の境内となっており、本堂の周囲に主郭の土塁が残っている。また主郭の周囲には腰曲輪が廻らされ、西側では横堀となり、主郭南西部には横矢の折れも確認できる。南の台地続きにも外郭があったと想定されるが、遺構は湮滅しており、実際どうだったかは確認できない。栗崎城は、居館機能を主とした小規模な城砦だった様である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.149701/140.009937/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
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