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郷原城(群馬県東吾妻町) [古城めぐり(群馬)]

IMG_3445.JPG←主郭東の曲輪群
 郷原城は、岩櫃城の出城である。詳細は不明であるが、岩櫃城の視覚上の弱点である岩櫃山南麓地域を監視し、街道を扼するための物見の要害だったと思われる。また、武田勝頼を迎えるための御殿として築かれた潜龍院から近いので、潜龍院と一体運用された詰城的な役割を負っていた可能性も考えられる。

 郷原城は、標高530m、国道からの比高120mの山上に築かれている。ここは岩櫃山から南東に伸びた尾根中間のピークに当たる。小規模な城砦で、頂部の小さな主郭から東の尾根伝いに腰曲輪群を築き、要所に動線制約の竪堀を落とし、先端に小堀切を穿って防御した縄張りとなっている。また主郭の背後にも腰曲輪1段と南西にも舌状の出曲輪1段が構築されている。技工的にはあまり特色のない城で、曲輪群と小堀切・竪堀のみで構成されたただの出城と言う趣である。潜龍院から歩いて5分と掛からずに登ることができる。ハイキングコースが整備され、表示も多いので迷うことはない。
東尾根側方に穿たれた竪堀→IMG_3436.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.552534/138.799982/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


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タグ:中世山城
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