岩松院館(長野県小布施町) [古城めぐり(長野)]
←岩松院の北側に広がる平場
岩松院館は、雁田城の根古屋(居館)である。現在館跡付近に建っている岩松院は、1430年に荻野備後守常倫が開基したとされているが、雁田城主と伝えられる荻野氏の居館もこの付近にあったとされ、往時の居館と寺との位置関係は不明である。『信濃の山城と館8』では、寺より1段高い、寺の北側一帯の平場に根古屋があった可能性を指摘している。或いは他の居館によくある様に、居館跡に寺ができた可能性もあるが、その場合は寺の創建の伝承が合わなくなる。寺が館跡に移転してきたのであろうか?今後の考究が待たれるところである。
岩松院館は、前述の通り現在は岩松院が建っている。私は5月連休に行ったのだが、岩松院には観光客がいっぱい来ていて賑わっているので驚いた。境内に、賤ヶ岳七本槍で有名な福島正則の霊廟があるが、それを見に来ているわけでもない様である。葛飾北斎の八方睨鳳凰図という天井画を見に来ているのだろうか?そんなわけで落ち着いて見学するという訳にもいかなかったが、土塁などの明確な遺構は確認できない。結局のところ、位置的に雁田城の大手に当たることから、この付近に根古屋があったことは間違いないと推測されるだけである。
お城評価(満点=五つ星):☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.698395/138.334029/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
岩松院館は、雁田城の根古屋(居館)である。現在館跡付近に建っている岩松院は、1430年に荻野備後守常倫が開基したとされているが、雁田城主と伝えられる荻野氏の居館もこの付近にあったとされ、往時の居館と寺との位置関係は不明である。『信濃の山城と館8』では、寺より1段高い、寺の北側一帯の平場に根古屋があった可能性を指摘している。或いは他の居館によくある様に、居館跡に寺ができた可能性もあるが、その場合は寺の創建の伝承が合わなくなる。寺が館跡に移転してきたのであろうか?今後の考究が待たれるところである。
岩松院館は、前述の通り現在は岩松院が建っている。私は5月連休に行ったのだが、岩松院には観光客がいっぱい来ていて賑わっているので驚いた。境内に、賤ヶ岳七本槍で有名な福島正則の霊廟があるが、それを見に来ているわけでもない様である。葛飾北斎の八方睨鳳凰図という天井画を見に来ているのだろうか?そんなわけで落ち着いて見学するという訳にもいかなかったが、土塁などの明確な遺構は確認できない。結局のところ、位置的に雁田城の大手に当たることから、この付近に根古屋があったことは間違いないと推測されるだけである。
お城評価(満点=五つ星):☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.698395/138.334029/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
縄張図・断面図・鳥瞰図で見る信濃の山城と館〈8〉水内・高井・補遺編
- 作者: 宮坂 武男
- 出版社/メーカー: 戎光祥出版
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: 単行本
タグ:居館