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草間城(長野県中野市) [古城めぐり(長野)]

IMG_6202.JPG←曲輪周囲の切岸と堀跡
 草間城は、高梨氏に属した草間氏の居城である。草間氏の出自には諸説あり、高梨氏の一族であるとも、佐久方面から入部した土豪とも言われる。草間氏は当初は大久保館に居住していたが、後に応永年間(1394~1427年)頃に草間城を築いて移ったのではないかと考えられている。1513年には、山ノ内の土豪小島氏・夜交氏らが中野氏の残党と組んで反抗を企てた時には、草間大炊助がこれを鎮圧した。また1551年に武田信玄に逐われた信濃守護小笠原長時は、草間城にしばらく滞在して兵力を整えたとも言われている。その後、草間氏は川中島の戦いで敗れ、越後に逃れたと言う。尚、草間城の西方約900mの位置にある立ヶ花城は、草間氏が築いた出城との説もある。

 草間城は、篠井川の北岸の微高地に位置している。城跡は現在宅地となっており、曲輪内に入ることはできない。東西に長い長方形の高台で、周囲に切岸が見られる。周囲は堀跡と考えられるが、埋められていて明確にはわからない。現況を見る限り、城とは名ばかりで単郭方形居館であった様である。尚、宅地入口の切岸上に城址標柱が立っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.724507/138.321519/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


新装改訂版 信州の城と古戦場

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タグ:居館
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