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島名城(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_8809.JPG←主郭後の現況
 島名城は、応永年間(1394~1428年)に武蔵七党児玉党の一流、島名伊豆守によって築かれたと言われる。この時は北部の桜屋敷と呼ばれる郭を居館としていたと推測されている。戦国後期には、浄法寺城主長井豊前守政実が武田氏の貴下で武蔵の八千貫の地を切り取り、三千貫文を与えられて武蔵に移っていたが、信玄没後にこの地に入部した。1582年、政実の子信実は武田氏・織田信長滅亡後にこの地を制圧した北条氏に抗して越後に去り、島名城は廃城となった。
 島名城は、井野川東岸の段丘端に築かれていた。現在は耕地整理と河川流路変更によって、遺構は完全に湮滅している。大類城と同じく、多くの曲輪で囲んだ広い城であったらしいが、全くその痕跡は見出だせず、一面の畑が広がっているだけである。東にある眼聖寺も一郭であったらしいが、土塁も残っていない。城趾石碑もなく、かなり残念な状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.330996/139.058998/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


関東の名城を歩く 北関東編: 茨城・栃木・群馬

関東の名城を歩く 北関東編: 茨城・栃木・群馬

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2011/05/31
  • メディア: 単行本


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