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三ッ木城(群馬県藤岡市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_8979.JPG←堀切跡の畑
 三ッ木城は、文明年間(1469~87年)に三ツ木信守が在城したと伝えられている。一方、『日本城郭大系』では城主として三木信宗・春山和泉の名を記載している。詳細な歴史は不明であるが、城に接して鎌倉街道が南北に通過しており、関東管領山内上杉氏の居城平井城の北縁防御に当たった城と言われている。

 三ッ木城は、鏑川南岸の河岸段丘の北縁に築かれている。主郭と二ノ郭を南北に並べ、間を堀切で分断し、更にそれらの東西に小型の曲輪を配した縄張りとなっている。城趾は改変が進んでおり、主郭は公園(豊受神社)と畑に、二ノ郭は民家となっている。主郭の南辺には土塁が築かれているが、なんと土塁と曲輪の間は切り通し道が貫通して破壊されている。普通なら堀切を切通し道にするものだが、この城では珍しい形で主郭を破壊している。土塁には虎口があり、南側には堀跡の畑があるが、ほとんど埋められてしまっており、現地解説板の縄張図を見なかったら気付かないレベルである。この他では二ノ郭跡の民家の周りに僅かな段差が見られる程度である。全体的にかなり城の雰囲気が失われているが、解説板があるだけマシであろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.257736/139.027390/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


関東の名城を歩く 北関東編: 茨城・栃木・群馬

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2011/05/31
  • メディア: 単行本


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