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七日市陣屋(群馬県富岡市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_9643.JPG←宝塔が建つ南西の土塁跡
 七日市陣屋は、加賀前田家の支藩七日市藩の陣屋である。1616年に前田利家の5男前田利孝が、大坂の陣の戦功によって上野国甘楽郡内に一万石を賜わり、七日市藩を立藩した。以後、外様でありながら11代250余年の間、移封されることなく明治維新を迎えた。この間歴代藩主は、概ね老中配下の大坂加番・駿府加番(大坂城・駿府城の警備役)を勤めたと言う。

 七日市陣屋は、現在その跡地の大半が県立富岡高校の校地となっている。高校内に御殿が残る他、東側の中門も残存している。また北東角の土塁が残っていて御殿山と呼ばれている。南西にも民家裏に土塁が塚状に残っており、その上には前田家が建てた宝塔が残っている。この南西の土塁は古墳を利用したものらしく、宝塔の標柱には「七日市七号古墳」と書かれている。この他、南東の蛇宮神社境内にも残存土塁と思われる土盛りが散見される。陣屋の南側は鏑川に臨む急崖に面しており、要害の地に築かれたことが現在でもよくわかる。湮滅が進んでいるものの、いろいろと見所がある陣屋である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.256075/138.874462/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


完本 【決定版】 図説 江戸三百藩「城と陣屋」総覧

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: 単行本


タグ:陣屋
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