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尾崎城(長野県飯山市) [古城めぐり(長野)]

IMG_0820.JPG←水田地帯の中に建つ城址碑
 尾崎城は、1183年に泉小次郎親衡が築いたと伝承される城である。親衡の伝承は飯山城にも残っている。親衡は、1213年に執権北条氏の専横に抗したが敗れて、信濃飯山へ逃れ、その子孫が尾崎氏を称したと言われている。泉重治の時、9人の子を分封して上倉氏・今清水氏・上境氏・大滝氏・中曽根氏・岩井氏・奈良沢氏の庶家とし、嫡流の尾崎氏と合わせて尾崎八家(或いは泉八家とも)と称された。永禄年間(1558~70年)には、武田氏の圧迫によって各家は上杉氏に服属し、外様十人衆となったとされる。その後、1598年に上杉氏が会津に移封となると、尾崎八家もこの地を離れたと言う。但し以上の歴史には不明点も多く、『信濃の山城と館 8』では尾崎城を泉氏の居城とすることに疑問を呈している。

 尾崎城は、広井川沿いの平地にあったらしいが、現在は一面の水田となっており、遺構は完全に湮滅している。川沿いにぽつんと城址碑と解説文を刻んだ石碑があるだけである。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.903440/138.371247/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0


縄張図・断面図・鳥瞰図で見る信濃の山城と館〈8〉水内・高井・補遺編

縄張図・断面図・鳥瞰図で見る信濃の山城と館〈8〉水内・高井・補遺編

  • 作者: 宮坂 武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2014/01/10
  • メディア: 単行本


タグ:中世平城
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