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鷹ノ巣城(群馬県下仁田町) [古城めぐり(群馬)]

IMG_1065.JPG←主郭と物見のあった大崩山
 鷹ノ巣城は、関東管領山内上杉氏の家臣小幡三河守貞政の居城と伝えられている。築城は先代の三河守通家とされる。貞政は、関東管領兼上野守護の山内上杉氏に仕えてほとんど鷹ノ巣城を留守にしており、桜井丹後守を鷹ノ巣城代としてこれを守らせたと言う。鷹ノ巣城の西方の山上には大崩山物見があり、また東方1.6kmの山上に吉崎城を築いて鷹ノ巣城の防衛力強化を図ったとされる。尚、鷹ノ巣城主小幡氏と国峰城主小幡氏は同族とされ、三河守系(鷹ノ巣城主)と右衛門尉系(国峰城主)の二流に分かれて存在していたことが、細川勝元が出した書状から確認されており、右衛門尉系が嫡流とされていた様だ。1590年の北条氏滅亡後に廃城になったと言う。

 鷹ノ巣城は、南牧川と栗山川に挟まれた段丘上に築かれている。堀も土塁もない、単なる平場を主郭とし、その北と東に一段低い二ノ郭を廻らしていただけの構造であったらしい。主郭は「おくるわ」と呼ばれ、現在吉崎公園と保育園跡地となっている。二ノ郭は畑となっている。あまりに改変されて過ぎているので、どこまで往時の地形を残しているかもはっきりしないが、2つの川で防御された天然の要害という以上の城ではなかった様である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.206832/138.783256/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


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タグ:中世崖端城
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