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柏原城(群馬県東吾妻町) [古城めぐり(群馬)]

IMG_2488.JPG←外郭に建つ温泉施設
 柏原城は、白井城の支城である。1509年、白井城主長尾景春が上杉憲房の攻撃を受けて、柏原城に逃れ、翌年白井城を復したと言う。1573年、白井城主長尾憲景は、武田信玄の死去に乗じて柏原城を攻め、守将湯本左京進・植栗河内を駆逐し、吉里・野村・飯塚・福島らの諸士を置いた。1580年、岩櫃城代海野幸光が柏原城を攻略したが、1589年には北条氏麾下の白井勢が柏原城を押さえていたらしい。

 柏原城は、吾妻川南岸の段丘先端部に築かれている。『日本城郭大系』の縄張図では二の郭の先に堀切で分断された主郭があり、更にその先に笹曲輪が置かれ、名胡桃城と似たような構造であったらしい。しかし現在は台地端部は削られて改変されている他、台地基部に広がる外郭部にも「根古屋乃湯」と言う温泉施設が建っており、大きく変貌してしまっている。従って、遺構は望むべくもない。僅かに温泉の名前にだけ、城の痕跡を留めるだけの悲しい状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.547415/138.944585/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


関東の名城を歩く 北関東編: 茨城・栃木・群馬

関東の名城を歩く 北関東編: 茨城・栃木・群馬

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2011/05/31
  • メディア: 単行本


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