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寺家砂田館(石川県羽咋市) [古城めぐり(石川)]

IMG_1600.JPG←館跡の現況
 寺家砂田館は、歴史不詳の城館である。昭和55年に能登海浜有料道路(現在ののと里山海道)建設に伴って発掘調査が行われている。寺家砂田館は中世の居館跡であるが、それを含む寺家遺跡は奈良・平安時代を中心とした広大な祭祀遺構であり、その祭祀場を整地して中世居館が築造されたことが判明している。館跡が古代の祭祀と関連があるかは不明であるが、能登一の宮である気多大社が近いので、神官を中心とした有力勢力の居館であった可能性や、より一般的な初期武士団などの領主層の居館の可能性が考えられている。

 寺家砂田館は、のと里山海道の西側にあったらしい。以前は草むらの中に解説板が立っていたらしいが、昨年8月に訪問したところ、一部は工事が行われており、解説板も見つけることができなかった。発掘後は埋め戻されているはずなので、解説板がなければその存在を知ることもできない状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.920752/136.773477/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


武士の起源を解きあかす――混血する古代、創発される中世 (ちくま新書)

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  • 作者: 桃崎 有一郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2018/11/06
  • メディア: 新書


タグ:居館
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