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若栗城(茨城県つくば市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_7930.JPG←主郭の堀切
 若栗城は、岡見氏の支城と伝えられている。岡見氏は牛久城を本拠とした国人領主で、若栗城も含めて17の城館を有していたとされる。若栗城は、岡見氏の重臣栗林義長が在城していたと言う伝承があり、義長病没後に、佐竹・多賀谷連合軍の攻撃を受けて落城したと言う。しかし、栗林義長の実在自体が一次史料で立証されていないので、かなり怪しい伝承である。
 若栗城は、谷田川東岸の比高15m程の台地の突端に築かれている。先端に主郭、その北東に二ノ郭があり、主郭と二ノ郭の間は堀切で分断されているが、堀切は西側は深いがそれ以外は浅いものである。また堀切内に櫓台があるのも、珍しい構造である。主郭の周囲には腰曲輪が取り巻き、二ノ郭外周には土塁が一部残存している。確認できた遺構は以上であるが、藪が多いせいもあって全体に遺構が今一つはっきりせず、パッとしない印象の城である。尚、近くに城の解説板が立っていたらしいが、気付かなかった。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.017119/140.096176/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世崖端城
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