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山名氏館(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8595.JPG←館跡との説がある光台寺
 山名氏館は、後に室町幕府の四職に名を連ねた守護大名山名氏の、草創期の居館である。山名氏は清和源氏新田氏の一族で、新田義重の子義範が上野国多胡郡山名に分封され、山名氏を称したことに始まる。義範は治承・寿永の乱(いわゆる源平合戦)の際、源頼朝の御家人として平家追討の搦手大将軍源義経に従って活躍し、「平氏追討源氏受領六人」の一人として伊豆守に任じられた。以後、8代にわたってこの地に居住したと言う。時氏の時に元弘の乱となり、当初は新田義貞に、後には足利尊氏に従って戦功を挙げ、室町幕府が成立すると重臣となった。伯耆など西国の守護職に任じられたため西国を本拠とし、時氏の子師義の代では山名一族で西国11ヶ国の守護となり、日本66ヶ国の1/6を領したことから「六分の一殿」と呼ばれる程の強豪の守護大名になった。

 山名氏館の所在地は諸説あるが、一説には現在の光台寺の地にあったとされる。遺構は全くないが、門前に館の解説板が立っている。尚、西の山上には山名城があり、これも山名氏が築城したとの伝承が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.276550/139.043548/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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  • 発売日: 2018/06/05
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タグ:居館
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禰津陣屋(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8583.JPG←堀跡を思わせる道路
 禰津陣屋は、豊岡藩1万石に封ぜられた徳川氏の家臣禰津甚平信直の陣屋である。信直は、信濃小県郡禰津を本拠としていた禰津宮内大輔覚直の子で、1582年に真田昌幸の攻撃を受け、逃れて徳川家康に服属した。1590年の小田原の役後に徳川氏が関東に移封となると、信直は豊岡に封ぜられた。1606年に三ノ倉に移封されるまで、15年間ここにいたと言う。

 禰津陣屋は、現在は常安寺の境内となっている。遺構は残っていないが、境内周囲の道路は緩いカーブを描いていて、いかにも堀跡を思わせる。尚、境内には禰津氏の墓が立っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.335723/138.973939/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


群馬県の歴史 (県史)

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  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2014/01/01
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タグ:陣屋
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鼻高砦(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8565.JPG←一段高くなった砦跡
 鼻高砦は、永禄年間(1558~70年)に6回にわたって行われた武田信玄による箕輪城攻撃の際、信玄が本陣を置いた砦と伝えられる。

 鼻高砦は、福泉寺とその周辺にあった。碓氷川南岸の河岸段丘辺縁部にあり、地勢は見るからに本陣を置く適地である。福泉寺境内は周囲より一段高くなっていて、これが主郭と思われる。境内には土塁らしいものもあるが、改変が激しいので往時の遺構かどうかは不明。尚、境内に上杉武田両軍戦没者供養塔が建てられている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.329241/138.947268/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


歴史家と噺家の城歩き (戦国大名武田氏を訪ねて)

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タグ:陣城
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里見氏館(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8561.JPG←民家裏の土塁の残欠
 里見氏館は、新田氏の一族であった里見氏の発祥の地と言われている。新田義重の子義俊が新田氏の所領である里見郷に分封されて里見氏を称した。この地は義俊の所領であったが、義俊がここに居住したかは不明で、その居館地は確認されていないと言う。ただ北西に隣接する光明寺には里見氏の供養塔が残り、里見氏に所縁の深い地であったことを物語っている。

 里見氏館は、前述の通り光明寺に隣接した地にあり、現在は民家となっている。字名を堀之内と言い、西と北に土塁の残欠が見られる。また西側に水路があるが、これはかつての堀跡であるらしい。尚、ここから南方1.3kmには里見城があるが、これとの関係も不明である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.370529/138.908987/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2022/06/24
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タグ:居館
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遠北の陣城(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8531.JPG←竪堀とされる堀状地形
 遠北の陣城は、武田氏が築いた陣城と伝わる。1566年に武田信玄は長野氏の拠る箕輪城攻撃に当たって箕輪城と鷹留城の連絡を断つため高浜の砦、次いで白岩の砦を攻略した。遠北の陣城も箕輪・鷹留両城を分断する要地であり、箕輪城攻囲の際にこの方面を担当した小山田・穴山・土屋・諸星・曽根の内のいずれかの陣城であろうと推測されている。

 遠北の陣城は、高浜川東岸の段丘上に築かれている。現在は宅地・畑地となっていて遺構はほとんど残っていないが、西側に竪堀とされる堀状地形が残っている。たまたま訪城した際、宅地のご主人と話をすることができたが、ここが遠北の陣城とされているのをGoogleMapで初めて知ったとのことで、城の伝承についてはご存知ない様だった。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.374468/138.928020/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


長野業政と箕輪城 (シリーズ・実像に迫る3)

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  • 発売日: 2016/12/10
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白岩の砦(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8524.JPG←砦跡の現況
 白岩の砦は、箕輪城主長野氏の支城である。1566年の武田信玄の上州攻めの際、高浜砦に次いで落とされた砦と伝わっている。

 白岩の砦は、小堀川沿いの窪地にある。この地は旧水沢街道に接し、箕輪城と鷹留城を結ぶ交通路の中間点に当たる。かつては長谷寺六坊の一つであった入野坊の旧地であり、『信濃をめぐる境目の山城と館 上野編』では白岩の砦を、院坊の施設を利用した街道の中継所で、宿駅的なものではなかったかと推測している。現在は民家と田畑に変貌しており明確な遺構は見られない。この窪地の東側には一段高い平場があるが、砦の一郭であった可能性は考えられる。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.386854/138.932955/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


信濃をめぐる境目の山城と館 上野編

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白川陣屋(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8519.JPG←陣屋跡の現況
 白川陣屋は、安房勝山藩が築いた陣屋である。1668年、若狭小浜藩主酒井忠直の甥酒井大和守忠国は、1万石を分与されて安房勝山藩を立藩した。1682年に白川・和田山・西明屋・富岡・上高浜・下高浜・本郷の七か村が勝山藩の所領となったため、居城から遠く離れた飛び地を治めるために白川陣屋が設置された。代官は、西明屋の下田理太夫政広が務め、以後下田家当主により代々世襲され、幕末まで存続した。

 白川陣屋は、現在畑となっている。遺構は完全に湮滅しているが、車道脇に標柱と解説板が立っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.370148/138.953898/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


群馬県の歴史散歩 (歴史散歩 10)

群馬県の歴史散歩 (歴史散歩 10)

  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2005/12/01
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タグ:陣屋
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和田館(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8506.JPG←解説板が立つ館跡付近の現況
 和田館は、和田山館とも言い、鎌倉時代前期に和田合戦で敗れて滅亡した鎌倉幕府の重鎮和田義盛の一族がこの地に逃れて居館を構えたとされる。九死に一生を得て和田山の地に潜居したのは、義盛の6男義信、同8男義国、或いは義信嫡子正信など諸説あって明確ではない。いずれにしても上州和田氏は、和田義盛の裔を称した。そして1230年または1243年に赤坂荘へ移って上州和田氏の祖となり、室町時代に和田城(高崎城の前身)を築いて居城とした。

 和田館は、榛名白川西岸の丘陵に三方を囲まれた窪地に築かれていたらしい。現在は民家となっており、市道脇の現地解説板には「濠跡が認められる」とあるが、民家裏の段差ぐらいしか認められない。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.381361/138.952632/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


相模のもののふたち―中世史を歩く (有隣新書10)

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  • 作者: 永井 路子
  • 出版社/メーカー: 有隣堂
  • 発売日: 2022/11/15
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タグ:居館
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菅谷北城(埼玉県上尾市) [古城めぐり(埼玉)]

DSCN8412.JPG←土塁らしき土盛り
 菅谷北城は、南北朝期に春日八郎行元と言う武士が築いた城と推測されている。『新編武蔵国風土記稿』によれば、将軍足利尊氏と弟直義が争った室町幕府の内訌「観応の擾乱」の際に尊氏方として軍功を上げた春日行元が、菅谷村にあった丸七郎の領地を恩賞として拝領したことが記されており、『旧埼玉県史』ではこの春日氏が菅谷北城を築城したと推測している。

 菅谷北城は、北中地公民館付近にあった。ここは東側に流れる小河川に面した低台地の縁辺部に当たる。宅地化・耕地化で遺構はかなり湮滅しているが、城の中心付近とされる公民館から北西140m程の所に、車道に沿って土塁らしい土盛りが残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.001592/139.596212/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


埼玉の城―127城の歴史と縄張

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  • 作者: 太久夫, 梅沢
  • 出版社/メーカー: まつやま書房
  • 発売日: 2018/01/01
  • メディア: 単行本


タグ:中世平城
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原市陣屋(埼玉県上尾市) [古城めぐり(埼玉)]

DSCN8393.JPG←陣屋付近の現況
 原市陣屋は、徳川家康の家臣西尾隠岐守吉次・丹後守忠永父子が築いた陣屋である。吉次は、元々は三河国東条に生まれ、織田信長に仕えて1574年に美濃国で3千石を給された。1582年の本能寺の変の際には、家康を案内して堺におり、いわゆる「神君伊賀越」に同行した。翌年家康の家臣となり、小牧・長久手の戦いや小田原の役に従軍した。1590年に徳川氏が関東に移封となると、足立郡で5千石の地を給され、上尾下村・上村に陣屋を設けた。1602年、美濃で7千石を加増され、都合1万2千石を領する大名となった。吉次は、1606年に京都伏見において77歳で没し、その子忠永が跡を継いだ。1618年、忠永は常陸土浦城主を命ぜられてこの地を去るまで、28年間にわたる原市藩支配を行った。

 原市陣屋は、現在の陣屋公民館付近にあったとされる。残念ながら周囲は市街化され、遺構は全く残っていない。尚、陣屋の東方500mの位置にある妙厳寺に、西尾隠岐守一族の墓所がある。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.971816/139.610717/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


埼玉県の歴史散歩

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  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2005/03/01
  • メディア: 単行本


タグ:陣屋
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