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あけましておめでとうございます [雑感]

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
おかげさまで平穏な一年の始まりを迎えることができました。
皆様にとって幸多き一年となりますようお祈りいたします。

また一日も早い戦争終結を祈念いたします。

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老化現象 [雑感]

50代に入ってから、記憶力の低下が顕著になってきました。
最近は正確な縄張図が手元にない、ドマイナーな城に行くことが多くなってきたため、
(ネット上の情報皆無とか、縄張図があっても不正確極まりないものだったりとか)
写真だけだと城の縄張りが全く思い出せないことが増えてきました。

ブログを頑張って書いているものの、大体今書いている城は、半年ぐらい前に行った城で、
なかなか探訪ペースにブログ記事が追っつかない状態です。
おかげで、特徴があまりなかったり、印象が薄い城は、
ブログを書くために写真を見返していても、
「これ、どこの部分だ?」「何を撮ったんだっけ、この写真?」なんて言うことが、
とっても多くなってきました。

記憶力の限界を感じてきたため、今冬の山城探訪から簡単な縄張図を書き始めました。
歩測もせずにテキトーに描いているので、正確性には欠けますが、
縄張りの概略だけ分かればいいかな、ということで、走り描きをいくつか残し始めました。

下に掲載したのは、先月下旬に行った岩手県遠野市の花楯(花館)です。
スーパー地形の地形データから、すごい城だろうと想像はしていましたが、
竪堀・横掘が縦横に張り巡らされた、期待に違わぬすごい城でした。
私が人生始めてまともに描いた縄張図です。
ヘタクソでどうしようもないですが、すこしずつ頑張っていきたいと思います。
なにせ基本が「個人の備忘録」というスタンスのブログなので、
正確さは求めないでくださいね・・・。
z花楯縄張図.jpg
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新年明けましておめでとうございます! [雑感]

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年も結局まる1年、新型コロナに明け暮れる大変な年となりました。
重症化リスクの強いデルタ株は収束してきましたが、
新たに感染力の強いオミクロン株が徐々に拡大をしてきています。

1日も早い終息を心から祈念するとともに、
皆様にとって健康な1年であることを願っております。

早く、マスクをしなくても出歩ける日が来ないものか・・・。
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謹賀新年! [雑感]

kibuna-001.jpg
(画像は栃ナビから拝借しました)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年は新型コロナで、予想もしなかった大変な1年となりました。
東京では、新規感染者が1000人超えるのは年明けだと思っていましたが、
元旦の1日前にあっさり超えてしまう事態となりました。
1日も早い終息を心から祈念します。

また皆様におかれましても、感染対策に十分に留意され、
健康な1年であることを願っております。

冒頭に掲げた絵は、宇都宮では有名な「きぶな(黄鮒)」です。
江戸時代に天然痘が流行した時に、田川で黄色のフナが釣れ、
病人が食べたところ病気が治ったという伝説があり、
疫病退散の守り神の様になっているものです。

ところで、「山城のある里山には人がおらず、密じゃないから、
城巡りに行っても新型コロナには関係ない
という趣旨で、相変わらず冬休みを利用して城巡りしている方が結構いるようですが、
(よく知られたキャッスラーでも、そういう人がいるようです)
今は、皆が一丸となって感染拡大の阻止を図らなければならない時だと思います。
年末年始も関係なく、身の危険を覚悟で治療にあたっている医療従事者に、
これ以上の負担をかけることのないように、
くれぐれも自重しましょう。
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明けましておめでとうございます [雑感]

明けましておめでとうございます。

自分の備忘録として始めた拙いブログですが、
皆様の励ましもあって、何とか今日まで続けてこれています。

今年も歴史の闇の中に埋もれかけた城に
わずかながらの光を当てていきたいと思いますので、
ご愛顧の程よろしくお願い致します。

ちなみに、今年の干支は「亥」(いのしし)ですが、
山城歩きでは猪は敵性動物なので、かなりビミョーな感じです・・・。
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スーパー地形図! [雑感]

私は基本的に貧乏性なので、
有料アプリや有料ソフトは余程のことがない限り購入することはない。

なので、有名な山岳地図ソフトのカシミールも使っていなかったのだが、
最近ひょんなことから、Android端末用にカシミールからリリースされていた
スーパー地形Lite」というアプリが有るのを知ってインストールした。

iPhone用は数年前からリリースされていて、かつ有料版しかなかったらしいのだが、
Android用はここ1年ぐらいでリリースされたばかりらしく、
しかも今のところ機能限定版を無料で使える。

で、さっそく入れて使ってみているのだが、このスーパー地形図がすごい!
山城の曲輪の輪郭線などが、はっきり手に取るようにわかるのである。
高さ5mもあるような切岸や大堀切はそのまま表示されるので、
縄張り図を描く人にも曲輪の形状が追いやすいだろう。

また、所在地がよくわからなかったり、
県などの遺跡地図以外にネット上に情報がなく、
行ってみないと城の正確な位置がわからない山城なども、
スーパー地形図で見てみると、事前にその位置が特定できるのである。

位置がわかるだけでなく、曲輪の配置など城の規模・構造が大体分かるので、
薮の中を無理して行く価値のある城なのかどうかも判断できる。

行った城に関しても、背後の尾根や支尾根などに
遺構の見落としがなかったかのチェックもできる。

基本的には国土地理院の傾斜量図を利用しているようだが、
そこに高度による彩色と陰影を合わせているので、非常に見やすいし、
アプリとしても使いやすい。

中世城郭巡りには最強のツールであり、素晴らしい!
また技術の進歩とは驚異的である。
そのうちドローンを使って
個人で山城の赤色立体地図が作れるようになったりするんだろうなぁ。

Screenshot_20181216-123751.jpg←情報皆無の狼河原城もこの通り
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平成30年 西日本豪雨について [雑感]

7月5日から発生している西日本豪雨について、
あまりの広範囲に起きた、あまりの甚大な被害に、言葉もありません。
しかもまだ豪雨被害は現在進行中で、未だ事態の収束が見えない状況と思います。

被害に遭われた多数の方々には、心からお見舞い申し上げます。
また、お亡くなりになった方々やそのご家族の方々には、心からお悔やみ申し上げます。

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76年前 [雑感]

76年前の今日、戦争が始まった。
最近では、このことを大きく取り上げないマスコミも多い。

国と国民を奈落の底に突き落とす戦争になぜ日本が突き進んだのか?
なぜ開戦を、多くの日本人が支持し、賞賛したのか?
その総括はいまだ十分にされないまま、時だけが過ぎ去り、
この国民は過去への反省を忘れようとしている。

この国民の暴走で、どれほどの災厄をアジア・太平洋地域に撒き散らしたのか。
日本人は、もう一度そのことをよく思い直した方が良い。
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特別企画展「中世宇都宮氏」 [雑感]

toku_utsunomiya.jpg
栃木県立博物館(通称、ケンパク)でやっている、「中世宇都宮氏」っていう特別企画展がすごいです。
国宝・重文の出展多数で、質・量ともにすごいので、2時間じゃ全然見きれず、閉館になってしまったほどでした。

宇都宮市ではこれまで、江戸時代の宇都宮城主(家康の重臣本多正純とか、戸田氏とか)のことばかり取り上げてきていて、北関東屈指の名族宇都宮氏をほとんど無視してきたような状態でしたが、ここに来てようやくこうした大規模な企画展が開催されたのは嬉しい限りです。

これだけの質・量の出展が、たったの1200円で堪能できるなんて、都内の博物館じゃ考えられない話です。おまけに都内なんて、参観者だらけで展示物をゆっくり見ることもできないし。

出展物は、単に宇都宮氏に直接絡むものだけでなく、小田原北条氏関係や、それこそ何の関係があるんだ?的な真田まで網羅されているので、カバー範囲もとても広いです。
中世史好きには堪らない内容で、ものすごいオススメなので、都合つく方はぜひ足を運んでみて下さい。

それにしても、法然・親鸞の宗教活動にこれほど宇都宮氏が深く関わっていたとは、今回の展示会とその解説を聞くまで知りませんでした。

http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/kikaku/170916utsunomiyashi/index.html
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最近のGoogle Map、すげぇ。 [雑感]

最近のGoogle Mapだが、急速にパワーアップしてきているのに気づいた。

というのも、他のYahooとかMapFanとかと比べると、
以前は城跡や史跡・名所などのランドマークが少なく、
城址探索・史跡巡りの準備作業で、
マイマップにこれらの位置をプロットしていくのが大変だったのだが、
最近はかなりマイナーな城址・史跡まで、
検索すると場所をピンポイントで示してくれるようになったのである。

地図をかなり拡大しないと表示されない城址・史跡も多いが、
(なぜか検索するとヒットするのに、MAP上に表示されない城址・史跡もある。
 裏データがあるのかな?)
お陰で地図をスクロールしていくと、初めて気づく史跡もある。

多分、一般人が入力したポイントのクラウドデータを元に、地図データを整備しているんだろうが、
Googleすごいなぁ・・・。
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ターボの復権?何を今さら・・・ [雑感]

毎日新聞のHPに、「ターボ車:低燃費で復権 エンジン小型化、馬力補う」という記事が載った。
http://mainichi.jp/feature/car/news/20140615k0000e020143000c.html

要するに、ヨーロッパでは主流の「ダウンサイジング・ターボ」のことであるが、
まったく、何を今さら、という感が強い。
ヨーロッパでは、もう5年程も前からダウンサイジング・ターボが主流である。
その極めつけの一つが、FIATのツインエアーの技術だ。
900ccに満たない2気筒エンジンでグイグイ走る、スーパー低燃費技術である。

日本では、ハイブリッドにばかり入れあげて、
マツダのスカイアクティブが出るまで、
通常エンジンの効率化には完全に出遅れていた。

またダウンサイジング・ターボに至っては、
まったく見向きもされていなかった。
日産が最近出したスカイラインも、自社開発せずに、
メルセデスのダウンサイジング・ターボを積んでいる。

ヨーロッパを中心とした世界の車のトレンドを見ているとよくわかるが、
日本の自動車メーカーはガラパゴス化していて、
時代のトレンドから遅れてしまっている。

CAN-BUSシステムの標準化も、日本はかなり遅れていたらしいし、
日本の産業で一番好調な自動車でさえこんな有様では、
今後の日本の行く末が思いやられる。
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健忘症の日本人 [雑感]

本日、2020年のオリンピックの東京招致が決定した。
こんなイベント、一体国民のどれほどが望んでいるんだろうか?
(ちなみに、私の周りの人達はみんな反対。)

もちろんスポーツ振興などの面から考えれば素晴らしいイベントではあるが、
その後始末が大変である。

長野五輪だってエムウェーブとか、大きすぎる施設だけが残り、
毎年の莫大な維持管理費など大きな負債を抱え込んでいる。
ギリシャだって、結局一時の経済効果より、
その後の負債が上回って、国家経済が破綻寸前に追い込まれた。

借金地獄に陥っている日本に、
果たしてオリンピック後の負担に耐えられる余力が残っているのだろうか?

しかし、それより何より、もっと考えておかなければいけないことがある。
震災はまだ終わっていないということである。

東日本大震災はM(マグニチュード)9.0。
世界で過去の事例からすれば、
M9クラスでは、100%、数年~10年以内に大規模な火山噴火が誘発されている。

またズレ動いた500kmにもわたる断層の南側、茨城沖から千葉沖にかけての関東東側には、
大きな歪みが今でも蓄積され続けている。
近い将来、首都直下の巨大地震が来る可能性は増しているのである。

更には、世間で騒がれている南海トラフも、不気味な胎動を続けている。

未曽有の巨大地震となった東日本大震災からは、まだたったの2年半しか経過していない。
地質学上の時間観念からすれば、まだまたたきする程の時間すら過ぎていない。

ここ10年以内に、次の大規模災害が襲来する可能性は、
震災以前より増しているのである。

だからこそ今は、そんなオリンピックのようなイベントに
金や資材や人員をつぎ込んでいる時ではなくて、
次に来るべき大災害に備えて、
防災・減災の対策に真剣に取り組まなくてはならない時のはずである。

震災復興すら職人や役所の人員が足りなくて思うように進んでいないのに、
更にオリンピック準備のために貴重な資源を割かれるのでは、
全く優先順位がずれてしまっている。

大体、オリンピックまでの7年間に、大規模災害が再び襲来したら、
この基礎体力の落ちた日本に、オリンピックまで抱え込む余力があるのだろうか?

先日、NHKのBS歴史館で、
「関東大震災90年~“防災”に賭けた二人の男~」という特集があり、
寺田寅彦が、「日本人は『健忘症』に罹っている、
数年前の大災害をすぐに忘れてしまい、次なる災害への備えを怠ってしまう」、
という趣旨の言葉を残したというエピソードが紹介されていたが、
オリンピック招致に浮かれる今の政財界を中心とした動きは、
まさにその言葉の通りである。

一時の熱狂と、一時的に得られる経済効果に浮かれて、
(デフレ脱却の起爆剤?その後を考えてるのか?)
更なるリスクを背負い込んでしまった日本に、果たして未来はあるのだろうか?
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最近、NTTウザ過ぎ。 [雑感]

最近、休みの日に家にいたりすると、
NTTフレッツ光の勧誘電話がしょっちゅう掛かってくる。

安くなった、安くなった、と言ってくるけど、
安くなったのは最初の2年間だけで、その後は今のAU光より高くなるのが実態。

そうゆう、詐欺まがいの勧誘電話をしょっちゅう掛けてくるのは、
いい加減やめて欲しい。

NTTもずーっと殿様商売でやってきたから、
シェアが段々食われて苦しいのだろうが、
こんな勧誘をしてくるようでは、悪名高いAUの勧誘員とさほど変わらない。
NTTも堕ちたものだ。


・・・と思っていたら、ネットを調べると、
勧誘停止手続きが電話で出来るらしい。
近々早速掛けてみよっ。
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Welcome back, Kimi!! [雑感]

先週末のF1 アブダビGP。
ついにキミ・ライコネンが、F1復帰後初の優勝を飾った。

序盤はポールスタートのハミルトンがレースをリードしたが、
途中でマシントラブルでリタイヤし、
その後はライコネンがレースをコントロールして、
見事な優勝を飾った。

スタートで、出遅れたウェバーを追い抜いて、
一気に2位まで躍り出たジャンピングも素晴らしかったが、
レース後半の戦いっぷりがまた素晴らしかった。

特に2度めのSC(セーフティー・カー)が出てからのラスト10数周は、
手に汗握る展開。
それまで築いたリードがSCで一気に吹っ飛んだが、
見事に再スタートでダッシュ。
無線で、チーム・エンジニアが「ちゃんと4輪を温めて・・・」みたいなことを言うと、
「はい、はい、はい、はい!どのタイヤもそうしている!しつこくリマインドしなくてもいい。」と言い放ち、
それを証明するように、再スタート後にいきなりファステストを叩きだした。

それから間もなく、2位のアロンソが俄然ペースを上げてライコネンを猛追してきた。
しかし、ライコネンは慌てることなく、落ち着いてタイヤのコンディションや周りの状況を判断して、
静かにレースペースを上げ始めた。
アロンソは、数秒あったタイム差を、一気に1秒近くにまで縮めたが、
ライコネンはペースをコントロールしてDRSが有効になる1秒以内にアロンソを寄せ付けることなく、
そのタイム差を維持したままフィニッシュ。
この2人の元ワールドチャンピオンによる勝負はまさに横綱相撲であった。

その後方での戦いも素晴らしかった。
バトンを追い上げるベッテルが、激しいバトルの末に見事にバトンを追い抜いて、
3位表彰台に上がった。

見事な戦いの結果、アロンソはベッテルとのポイント差をわずかに縮めることに成功し、
アロンソ以上に私の好きなライコネンが、ようやく優勝!
久しぶりに見応えのあるレースだった。

おめでとう、ライコネン!
タグ:F1
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狂っている日本のエコカー減税制度 [雑感]

今週のカーグラフィックTV(BS朝日)を見ていたら、
BMW Z4がエコカー減税の対象だとのナレーションがあった。
調べてみたら、確かにZ4のsDrive20i Cruising Editionは
減税対象となっている。

なんという事だろう。
500万円もする2シーターオープンカーという全く実用性なしの
金持ちの道楽的クルマが減税対象?

それにこのクルマ、冬場にオープンにしているときには、
エアコンでがんがんヒーター掛けて、
当然それはそのまま車外に全部出ていくのである。

こんな全くエコに相応しくないクルマを買う金持ちの道楽に、
我々の血税が投入されているのである。

他にも同様の反エコカーが減税対象になってる例は多い。
なんで、排出CO2の絶対量でエコカーを認定するとか、
車両本体価格◯◯◯円以下のみ対象とか、
まともな政策ができないんだろう。

いくらエコカー減税が景気対策と言っても、
今のように危機的な財政状況でこれはひどすぎる。

こんな制度作って、日本の官僚は狂ってるんじゃないだろうか。
人の金だと思って湯水のごとく無駄遣いしている。
これでは消費税率上げても、
有効に使われるのはせいぜい半分ぐらいじゃないだろうか。

国家のことを真剣に考えられる優秀な官僚が
この国にはいないのだろうか。
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初デジカメの驚き [雑感]



カメラフィルムの老舗コダックが、
経営危機とのこと。
銀塩カメラを今だに所有している身としては悲しいニュースだが、
デジカメ全盛の時代だから仕方のないことなのだろう。

今から20年ほども前のこと。
カシオがQVシリーズとか言う廉価版のデジカメを
業界に先駆けて発売したのを思い出す。

まだ画素数は少なく、
メモリーカードも存在せず、
好事家のおもちゃだった時代。

友人に新し好きのやつがいて、
出たばかりのデジカメを買ったので見せてもらった。

初めて手にしたデジカメは、まさに革命的だった。
撮ったばかりの画像が、その場で再生して見れるというのは、
その時は何とも新鮮な驚きだった。

これまでの銀塩カメラなら、
カメラ屋さんに現像出して、戻ってきてからでないと
写真の成否がわからなかったのだ。

それから時代は進み、
今では1000万画素以上のハイスペックカメラが、
ポケットに入るコンパクトサイズで普通に売られている。

コダックの記事を見て、
初めてデジカメを手にした時のことを、ふと思い出した。
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竹田城の心配事 [雑感]

先日、ついに念願の竹田城を訪れた。
「天空の城」として名高い、総石垣の山城である。

4日行程で兵庫の山城巡りをした中での最大の見せ場のはずだった。

しかし、訪れた晩秋の竹田城には
異様な状況が出現していた。

前日にホテルのフロントの方に聞いたところ、
朝からかなり混雑するらしい。
ガードマンが立つ8時半頃には、
既に山腹の駐車場は満杯になるらしい。

元々6時に着いて登城開始の予定にしていたが、
どうも心許ないようだ。
そこで予定を早めて、5時には駐車場に着いて薄明まで一眠りすることにした。

ところが。である。
なんと朝の5時でまだ辺りは真っ暗だというのに
既に駐車場は9割方クルマで埋まっている。
一体何なんだ、この人達は?

私に夜間登山の装備はないので、
薄っすら明るくなるまで車中で一眠りし、
6時頃に登城を開始した。
既に駐車場は満杯で、車道に路肩駐車するクルマで溢れ、
登り道は前後に人の列が連なっている。

キャッスラーの常道として、私は手っ取り早い搦手直登ルートから登ったが、
周りからは「つかれる~」「まだ着かないの~?」なんて声ばかりが聞こえてくる。
途中、段曲輪と堀切があったが、
気付いている人は皆無である。

城に着いて天守台に登ると、既に人だかりとなっていて、
二ノ丸など周辺の曲輪にもたくさんの人がいる状態。

写真愛好家が雲海に浮かぶ竹田城を撮りに来るかと想像していたが、
そんな人は1割ほどに過ぎないようだ。
半分は、単に有名なスポットに日の出を見に来ているだけらしい。
若いカップルや学生グループもかなりいて、
朝日が登ったらさっさと降りてしまう人も多かった。

中にはペットの犬まで連れてきている人もいる。
頼むから城跡でオ◯ッコやウ◯チはさせないでくれ~!

行く前は、カメラの砲列の前で城歩きしたら怒られるかなー、
なんて想像していたが、そんな心配は全くなかった。
何しろ、どこもかしこも人だらけで、
人のいない竹田城の写真なんて、撮れっこないのだ。

行った日が、行程の都合でたまたま日曜になってしまったのが
運の尽きだった。
それにしても、いくら観光で潤うからといっても、
この状況はさすがに異常である。
おかげですっかり興冷めしてしまった。

貴重な城址遺構を荒らさないために、
せめてペットを連れて行くのだけは禁止して欲しい。

なんでも世間は歴史ブームとからしいが、
数年して落ち着いた頃、改めて静かな竹田城に行ってみたい。
今度は絶対平日に行こう。

DSC04044.JPG
↑朝日に照らされた天守台には人だかりが・・・
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日本の弱点 [雑感]

福島原発事故時の対応の混乱やその後の対策では、
日本の技術に対する信頼性を揺るがせるに十分なものであったが、
技術的には優秀な日本がなぜこのような醜態を晒すのか、
今ひとつ納得できずにきていた。

十分な技術はあるはずなのに、
なぜ海外に頼らないと何も出来ないのか?と。

最近、その理由がわかってきた。
最近仕事の上で次のような実例があった。

工場で使用する電気を確保するため、
重電メーカーなどと何度か発電設備の導入について接触したのだが、
日本のあるメーカーは、納期は1年以上という回答。
その理由は、あるユニットが震災影響ですぐに手に入らないからだという。

そのユニットだけ、海外製のものを輸入して組み合わせられないかと聞くと、
保証できないからできないと言う。

じゃあ、金が余分に掛かってもいいから、
最初は海外製のユニットで立ち上げて、
あとから正規の日本製のものに替えることで納期早められないかと聞くと、
やったことがないからできないと言う。

一方、海外メーカーは、納期3ヶ月とか、
テンポラリーのものならば1ヶ月で立ち上げ可能という。

同じ機械、同じ技術を扱っていて、この差、である。

わかってきたことは、日本は個々の技術は優秀だが、
いざという時にそれを迅速に運用できる「機動力」がないのである。

先述の東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授の提言でも、
低レベル放射線に関する内部被曝・外部被曝の影響について、
これほどの知見や研究成果があるのに、
それを政策面で反映し、実地展開できない。

平時に要求される「保証」とか「確実性」に縛られて、
合理的で迅速果断な決断が日本人にはできない。

口では「非常時」と言いながら、
実際には「平時」の頭で判断する。

政府や官僚のことばかり、「平時」の頭で考えてると皆批判するが、
企業やそこで働く我々も実は同じなのである。

これこそが日本人の弱点なんだろうと
ようやく最近わかってきた。
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児玉龍彦教授の国会での名演説 [雑感]

去る7月27日、
東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授が、
衆議院厚生労働委員会で参考人として出席し、
放射線の健康への影響と国の除染対策・被曝退避対策などについて、
ド迫力の演説と現状批判をしていたことを、今になって知った。
既にネット上では大きな反響を呼んでいるようだし、
ワイドショーでも取り上げられたようなので、ご存じの方も多いと思う。

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8f7f0d5f9d925ebfe7c57aa544efd862

また大手マスコミでは毎日新聞だけが、このことを後日取り上げたようだ。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110808ddm012040044000c.html

その内容は、現場の第一線にいる専門家の意見として、
極めて的を得た痛切なもので、まさに驚愕すべきものである。

現場の専門家からすれば、
いかに国の対応が的はずれで非現実的なものか、
身に染みて感じている事がよく伝わってくる。

ここで思い浮かぶことが2つ。

まず第1に、国内最前線の知見と技術をまとめ上げ、
非常事態を前にして結集することのできない
官僚機構のお粗末さ(機能不全)。
2流と海外から揶揄される日本の官僚の面目躍如である。

それからもう一つ。
またしても日本のマスコミ問題である。
なぜこれほどの切実な内容が全く報道されないのか、
本当に疑問に思う。
日本のマスコミの大半は、その存在意義を自ら放棄していると言わざるを得ない。

なお、児玉教授を参考人として国会に招聘した人(誰かは存じあげないが。)も
優れた見識を持った立派な人だと思う。
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未来を抵当に入れている原子力政策 [雑感]

先日NHKのBS1で、フランス制作の原子力番組の再放送があった。
タイトルは「終わらない悪夢-放射性廃棄物はどこへ」。

電力会社が、経済界はもとよりマスコミまで牛耳っている日本では、
絶対製作されないような、驚くべき暴露番組で、
原子力利用の真の恐ろしさがよく伝わってくる内容だ。

 ※以下の記事は記憶で書いてるので、挙げた数字などは正確性に欠けます。
  読書感想文程度の記事と受け流して下さい(^ ^;

核燃料は、再処理されると90%以上が放射性廃棄物となり、
再利用可能なのは10%以下で、
経済産業省も唱えている「核燃料サイクル」など
ただの夢物語にすぎないとか、
地下に埋める予定の高レベル放射性廃棄物は、
10~20万年(!)地下に封じ込めておかなくてはいけないとか、
一般の人よりは多少、科学知識・原子力知識のある私でさえ、
初めて知る衝撃的な内容が多かった。

丁度先日報道ステーションで、
北海道の放射性廃棄物の地下埋設研究施設のことを取り上げていたが、
同じ研究をどこの国でもやっているんだなぁ。

そして、今後100~200年間にわたって、高レベル放射性廃棄物の地下埋設作業を続けるらしい。
その後1000年間は敷地に人が近づけないように厳重に管理されるという。

今から1000年後って?
1000年前を考えれば、モンゴル帝国よりも源平合戦よりももっと古い!
更には10万年後?
そんな先の人類の歴史を抵当に入れた禁断のエネルギーが原子力の正体だったとは・・・。

最後にフランスの高名な天体物理学者ユベール・リーヴスの言葉、
「原子力が問題なのは、未来を抵当に入れていることだ。」
というのは、鋭く真相を突いた言葉である。

我々は今後、本気になって、エネルギー消費のあり方と
原子力依存からの脱却を真剣に議論していかなくてはならないだろう。
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一流の国民、二流の官僚、三流の政治家 [雑感]

ちょっと前のことであるが、
中国の日本研究者が日本のことについて、
「一流の国民、二流の官僚、三流の政治家」と言う趣旨のことを
述べたとの記事が出た。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0510&f=national_0510_051.shtml

海外の目は、非常に冷静に、そして客観的に日本を見ているものだ。
原発事故の時もそうだった。
この中国の研究者の論述は、的を得たもので極めて優れていると思う。

こうゆう論述を目にしても、全く自省することのない厚顔無恥な政治屋どものはびこる国政の場は、
今後も醜態を晒し続けるのだろう。

納めた税金がこんな奴らのために浪費されるのが、本当にバカらしく思える。
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危機管理能力の違い [雑感]


現在でもまったく事態収束のメドのつかない福島原発事故であるが、
アメリカ側が当初から最悪の事態を想定して、
支援内容を明示していたことが明らかになった。

日本側が当事者の東電はもちろん、後方支援的な立場の政府・保安院も含めて、
全くその場しのぎの対応しか取れないのに対して、
アメリカ側の手際の良さが光る。

この違いはどこから来るのだろう?
いつから日本は、こんなに対応能力のない国になってしまったのだろう?

しかし、歴史を振り返れば思い当たることもある。
第2次大戦中のことであるが、
海戦で大きな被害を受けながらも、なんとか母港まで辿り着き、
その後修理復旧したアメリカ海軍の軍艦が多数に昇るのに対して、
途中で爆沈したり、浸水がひどく助けられなかった日本海軍の軍艦は多い。

このような事例から、アメリカ海軍のダメージコントロールの優秀さは
日本の戦史家の間でもつとに知られているが、
それは今回のような原発事故の事例でも、アメリカという国の対応力の高さとして
現れてくるのではないだろうか?

常に最悪に事態を考慮して、あらかじめそれに対応できる手立てを講じておく。
やはりアメリカ流のフレキシビリティに富んだ対応力が、
事の明暗を分けるのではないだろうか。

それに比べれば、日本のエリートとされる人びとは、
日本流の英才教育を受けて、前例のある想定内の事態に対しては優秀に対応できるが、
発想が硬直化していて、想定外になった時に
ほとんど有効な手立てを講じることができないのではないか?
想定の範囲を超えると、まるでPCがフリーズするように、
思考停止に陥って機能不全を起こすのではないだろうか?

そんなことを思わざるをえない、日本のドタバタぶりが続いている。
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IAEAと比べると際立つ日本の情報非開示 [雑感]

福島原発の日々の状況であるが、
先日書いたとおり、すでに日本のマスコミは全く信用できず、
また政府や東電も情報を隠蔽している可能性が高いということで、
日本の情報開示状況はすでに壊滅的な状況となっている。

そんな中で、最近、私が福島原発の状況を確認するのに最も役立っているのは
IAEAのサイトである。
http://www.iaea.org/
毎日、状況がアップデートされ、サマリーなどの簡潔明快な資料を添付して、
具体的な数字を織り交ぜつつ、平易な言葉で状況の推移を解説しているのである。

例えば、高濃度汚染水の流出防止のための水ガラス注入についても、
具体的な各部の寸法・注入レベル・注入ポイントなどを、
図解入りで説明しているのである。
http://www.slideshare.net/iaea/7-april-tech-pres

一方の日本はどうか。

マスコミの解説は、いずれも政府や原子力安全保安院、東京電力の舌足らずな開示情報を、
そのまま無批判に転載するだけの、相変わらずの無能ぶり。

経済産業省や保安院のサイトは、その公表情報の多くが、
計測された数字を羅列しているだけ。
状況の推移や、トレンドグラフをつけて、
解りやすく説明しようという気が全くないのがよくわかる。

日本の無能なマスコミが、官庁からもらった資料をそのまま載せるだけなのをいいことに、
情報開示してます、と言えるよう、
最低限の義務を果たして情報隠蔽の批判をかわす大義名分を得つつ、
一般人やマスコミに極力状況が分かりにくいように情報を出す工夫をしているのだろう。

「どうせお前ら一般人には、理解出来ないだろ。
 いちいちお前らに詳細情報なんて教えね~よ。」
という姿勢が垣間見える。

日本の官僚は、その能力をこんなくだらない情報統制に活用しているのでないのか。
あるいは本当に、分かりやすく説明する術を知らないのかもしれない。

IAEAと比べると、日本の官僚の無能と傲慢さが際立つ。

長く自民党だけと結託して、内向きにしか政策協議をしてこなかった日本の官僚機構は、
世界や、新しい危機的状況に、もはや全く対応できないことを露呈している。
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マスゴミ~日本のジャーナリズムの崩壊~ [雑感]

今日から2011年度が始まった。

昨日までの2010年度は、日本のマスコミを語る上で、
転機となる年度となった。

尖閣ビデオ問題やウィキリークス問題、検察問題では、
日本のマスコミがいかに官庁寄り、権力寄りの偏向した報道をしていたかが、
浮かび上がってきた。

そしてそれに最後のダメ押しをしたのは、
今回の大震災後の原発問題である。

どのマスコミも、異口同音に同じことを言っている。
「放射能が漏れているが、健康には影響しない」と。

明らかに経済産業省や東京電力から情報操作を指示されていることが、
素人目にもわかるほど、どのテレビ局も全く同じことを言っている。
見ていて気味が悪くなるほどだ。

原子力保安院の検査官が現地の劣悪な環境
(ベッド無しで床にごろ寝、シーツ1枚だけ、食事は粗末なものを1日2食だけ、風呂にも入れない)
をインタビューでレポートしても、
どのマスコミも、
「第一線で被害を食い止めている現場に対してそれはおかしい、
 国も東電も何をやってるんだ!」
とは全くと言っていいほど言わないのである。
ようやく昨日の報ステでチョコっと話があったぐらいである。

ここまで情報統制が徹底して来ると、本当に異常で、
北朝鮮の方が、情報統制しているとはっきりしている分、
マシという気がする。

もはや日本のマスコミの偏向報道は、全く信用できない。
海外メディアの公平・客観的な目で見た報道に頼るしかない。

今の状況を見る限り、「マスゴミ」と言う言葉は至当である。
日本に於いて、ジャーナリズムと言う精神は完全に死滅したと思うのは、
私だけであろうか。
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突然の山城シーズンの幕切れ [雑感]

この冬の城巡りは、小田原北条氏の本拠相模(神奈川)の攻略が目標だった。

先週、相模の主要な山城をほぼ踏破し終えたところで、
突然の幕切れを迎えた。

言うまでもなく、大震災によってである。

この冬の最終目標の玉縄城を訪れたのは、
震災のわずか2日前のこと。

そして本来は、玉縄城で神奈川方面は終わりにして、
今日全線開通した北関東道を使って、
秩父方面の山城の残りと、長野方面まで足を伸ばして、
このシーズンを終えるつもりでいた。

しかし今はガソリンの入手が極めて困難で、
余震も全く收まる気配がなく、
しかも工場や仕事のスケジュールが、震災とその後の計画停電によって総崩れの状況なので、
全く城歩きどころではなくなってしまった。

本当なら、4月頃でも山形の方にまた行けると考えていたが、
今や高速道路を使うことすらできない。

しかし相模の主要城郭(遺構の残っている城)をほぼ行き尽くせたのが、
せめてもの慰めだ。

これから先、どんな1年になるのだろう?
今までにも増して、先の見通しの効かない1年だ。
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プロ野球経営者のエゴ [雑感]

非常事態を目の前にして、
原発で放射能を浴びながら危険作業に従事する人達や被災地で懸命に助けあう人々など、
勇気づけられる素晴らしい話も多いが、
一方で唾棄すべき話も色々と出てきている。

ひとつは先日書いたような、割り込みオヤジのつまらない話だが、
もう一つ、プロ野球の話である。

この状況下で、セ・リーグは予定通り開幕?
それもナイター?
球団経営者は、気が狂ってるんじゃないか?
渡辺恒雄など、老害の最たるもの。
百害あって一利なし。早く消えてしまえばいい。
最低の話である。

開催強行すようなら、皆で入場ボイコットしよう!


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足利尊氏のこと [雑感]

石浜城の話の中で、尊氏再起の話が出たので、ちょっと尊氏について述べてみたい。

足利尊氏ほど、何度も大負けに負けていながら天下の権を握った人は、日本にはいないだろう。
(中国では漢の高祖劉邦がこれに近い)

最初の京都争奪戦では、
一旦入京したものの後醍醐天皇方の反抗に敗れて丹波経由で兵庫に逃れ、
更に兵庫でも敗れて、摩耶の山城に籠もって戦うかどうか討議されたほどであった。

また、弟の直義と争った観応の擾乱では、摂津打出浜の戦いで大敗し、
側近の高師直・師泰兄弟ら高氏一族を討ち取られてしまった。

その後、直義を鎌倉まで追撃した後、
関東の南朝勢力の蜂起によって生じた武蔵野合戦でやはり大敗。
鎌倉を放棄して石浜に逃れた。

以上のように、大きい負けだけでも3回もあるが、
その都度尊氏は不死鳥の様に蘇って最後の勝ちを掴んだのである。

それが特に水際立って素晴らしいのは、筑前多々良浜の合戦に至る経緯である。

尊氏は兵庫での大敗後、室泊で軍議を開き、
各地の足利方豪族に一族武将を配置して、他日の再起を期した。
この際の布陣の判断・決断は素晴らしく、その後山陽道に進撃した新田勢の進撃を食い止め、
反撃する態勢を整える時間を稼いだのである。
また、元弘没収地返付令を絶妙なタイミングで出すことによって多くの武家を味方に付け、
勝った後醍醐天皇方に奔る武家より、負けた尊氏方に奔る武士の方が多いという
異常事態まで現出した。
この点、民意に全く鈍感で、
空虚な論議のみを繰り返す現代日本の政治家の無能とは雲泥の差である。
そして自身は少数の兵を従えて筑紫に下り、少弐・大友らの鎮西諸豪を麾下に収めて、
多々良浜合戦の大逆転に繋げたのである。

兵庫で大敗してから再び京都へ向けて進撃するまで、その間わずか3ヶ月。
たったそれだけの間に、形勢を逆転させた手腕は並大抵のものではない。

巷では尊氏を評して、優柔不断とか、坊ちゃん育ちで周りのお膳立てで将軍になったとか、
あまり芳しいものではない。
しかし、いくら周囲の武将が優秀でも、
その進言の容れるべきものを容れ、捨てるべきものを捨てなければ、
こうも見事な逆転劇はありえないのである。

名将で、背水の陣の故事を生んだ韓信は、皇帝となった劉邦を評して
「兵に将たることはできないが、将に将たることができる。天下を取った由縁である。」
と述べたというが、それは尊氏にも当てはまるだろう。

尊氏の時には諸大名の勢力が強く、
室町幕府はその当初から有力守護大名による連合政権の色彩が強かった。
故に、将軍権力も微妙なバランスの上に立つ危ういものであり、
その統制力も弱く、前述のような尊氏評が多くなっている。

しかしその生涯の戦いを見れば、決して凡庸ではない、
傑出した武将であることがわかるのである。
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金星 [雑感]

通勤の車の中で、久しぶりにホルストの惑星を聴いた。
平原綾香が唄ったJupiterの原曲として知られる交響組曲である。

その中の第2曲「金星」は、緩徐楽章の形式をとり、
ヴィーナスという美の女神の名そのままの非常に美しい音楽である。

しかし実際の金星とは、そんな生易しい星ではない。
地表温度は400℃を超え、気圧は90気圧に及ぶ。
そして硫酸の雨が降る、正に地獄のような世界である。

これを明らかにしたのは、旧ソ連が打ち込んだ惑星探査機ベネラ・シリーズである。
ソ連は非常な執念を燃やして金星の地表の撮影を初めて成功させた。

なぜ金星の地表が、これ程過酷な状況になったのかを研究した結果分かったのが、
地球温暖化で騒がれるようになった「温室効果」である。
カール・セーガンを初めとする科学者によって1970~80年代に提唱されたものである。

金星は、わずかばかり地球より太陽に近く、
大気中の二酸化炭素が多かった為、天と地のような開きのある二つの世界(地球と金星)が
出現してしまった。

ホルストの金星を聴きながら、そんなことを思った今日この頃でした。
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アクトビラ [雑感]

ここ数日、毎日ホームネットワークの話ばかりで、
城めぐり記を期待してる皆様、申し訳ありません。
もうちょっとなので我慢して下さい・・・。

さて本題。
ネットワーク対応テレビがホームネットワークにつながったおかげで、
全然興味がなかったアクトビラが使えるようになった。

ちょっと使ってみると・・・。
おそい・・・。
次の画面が出るまでがすっごい遅いのである。
操作性は鈍重で、カーソルの反応も遅く、イライラしてくる。
PCみたくサクサク動いてくれないと、さすがにみんな見向きもしないだろーなぁ。

おまけにどのコンテンツも高いし。
ワーナーの映画なんて1000円以上もする。
だったら面倒でもレンタルビデオを借りた方がいい。
録画もできないし。

使い勝手も値段も今のままなら、
数年後、アクトビラが確実に世の中から消えるサービスであると確信した次第。
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BDのホームサーバー機能 [雑感]

ホームネットワークの構築によって、
1階のBDレコで録った番組を2階のテレビで見れるという、
ホームサーバー機能が使えるようになった。

しかし実際使ってみると、
このホームサーバー機能、結構使い勝手が悪かったりする。

まず、ホームサーバー機能で見ている番組を一旦停止(ポーズでなくストップ)すると、
レジューム機能が効かずに振り出しまで戻ってしまう。

それからチャプター機能は使えない。
早送りと巻き戻しだけ。

あとチャプター消去してCMカットした番組なんかでは、
カットしたはずの部分が1秒ぐらい残って再生される。
これはBDレコの機種にもよるバグみたいなもんかもしれない。

まぁでも、1階のBDレコを2階にいたまま遠隔操作して手軽に楽しめるんだから、
(それもBDの電源を入れに行く手間すらいらない)
その手軽さはロケフリの比ではない。
これ以上を望むのは贅沢というものだろう。
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